ロッテ・井上晴哉【写真:細野能功】

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金森打撃コーチからの指導を意識、井口監督も「続けてもらいたい」

 ロッテの井口新監督が一塁のレギュラーポジションをとってほしいと期待する「アジャ」井上に一発が飛び出した。

 5日、鴨川市営球場で行われた紅白戦で紅組の「4番・一塁」で先発。5回に2死二塁で有吉のストレートを捉え中堅バックススクリーンへ豪快にほうり込んだ。

「やってきたことは間違ってない。練習でいくらやっても、(実戦で)結果が出ないと試合には出られないですから」と井上。金森打撃コーチからは「力が入るところにボールを当てて押し込め」と言われ、右手の親指が痛くなるくらい詰まってもいい、という意識でスイングしているという。バットの先では体重100キロ超のパワーが伝わらないという理屈だ。ボールを引き付けて、身体の近い所で振る意識が結果に結びついた。

 今季は本塁打ゼロ。プロ4年間で4本塁打しか打っていない。例年オープン戦から春先はいいが、5月、6月になると体力面なのか、一気に調子を落としてきた井上。鴨川では中村、田村らと練習前のアーリーワークで振り込んでいいる。「ぜひ(この調子を)続けてもらいたい」と井口監督の期待値は高い。(細野能功 / Yoshinori Hosono)