4-3-3のアンカーを務め、終盤は3バックの中央に入った内田達也。痛恨の敗戦に肩を落とした。写真:徳原隆元

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[J2リーグ40節]東京V 1-2 山口/11月5日/味スタ

 残り3試合で6位につけていた東京V。しかし、21位の山口に逆転負けを喫し、J1昇格プレーオフ争いから一歩後退する形となった。
 
 11月5日のJ2・40節の山口戦。13分に高木善朗がネットを揺らし、幸先よく先制点をもぎ取る。しかし、その後がいただけなかった。攻撃のギアが入らず、後半に入ってもペースは上がらない。72分のオウンゴールで追いつかれると、74分には小野瀬康介の右クロスがそのままゴールに吸い込まれ、アンラッキーな形で勝点3を失った。
 
 痛恨の敗戦を喫した東京V。試合後、4-3-3のアンカーを務め、終盤はシステム変更した3バックの中央で奮闘した内田達也は、がっくりと肩を落としながら、口を開いた。そこで指摘した問題点が“ぬるさ”だ。
 
「先に点が入ってしまった。その後も本来、僕たちは畳みかけないといけないのにそれができなかった。相手は残留がかかっているから、もっとアグレッシブに試合に入ってくると思っていたのですが、かなり楽をさせてくれるなと感じていた。なので、相手のペースで試合をした感じでした」
 
 内田の言葉通り、この日の東京Vは直近のゲームで見られたような、積極的なゲーム運びができなかった。相手が前に来ないため、ボールを持てたとしても攻撃のスイッチを入れられない。自ずとチャンスを作る場面は減り、勝負を決める2点目を取り切れなかった。その結果が逆転負けにつながった。
 
 試合内容を猛省した内田。そう感じるのには理由がある。もちろん敗戦を喫したショックもあったが、山口戦のような内容が今季初めてではなかったからだ。
 
 5月21日の15節・京都戦。この日と同じような流れから、東京Vは前半のうちに1点を奪った。しかし、ペースを上げられなかった展開が命取りとなり、後半に逆転を許して敗戦。半年前の教訓がまるで生かされなかったのだ。
 
「ホームの京都戦に似ていた。1点を取れて、ずっとボールを持っていてもベースが上がらない。そして、後半は2点取られる。1回経験していたのでもったいない」(内田)
 
 J1昇格に向け、同じ失敗を繰り返した東京V。残り2試合を残し、順位もプレーオフ圏外の7位に転落した。とはいえ、5位松本とは勝点1ポイント差。6位徳島とは同勝点で最終節に直接対決を控えており、自力で這い上がるチャンスはある。山口戦の教訓がラスト2節で生かされれば、まだまだ取り返すことは可能だ。
 
取材・文:松尾祐希(サッカーダイジェストWEB編集部)