浦和戦は相手のシュートを3本に抑え、完封勝利。代表合流前の試合で昌子は貫禄のプレーを披露した。(C)SOCCER DIGEST

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[J1リーグ32節]鹿島 1-0 浦和/11月5日/カシマ
 
 改めて振り返れば、「少しモヤモヤした感じがある」という。
 
 昨季のリーグ優勝のことだ。ファーストステージを制し、チャンピオンシップの出場権を得た。セカンドステージはまさかの11位と失速し、年間勝点では浦和(74)、川崎(72)に次ぐ3番目の数字(59)しか積み上げられなかった。
 
 それでも、チャンピオンシップでは準決勝で川崎を破り、決勝でも浦和を撃破。これぞ「常勝軍団」の勝負強さをいかんなく発揮し、7年ぶり8度目のリーグ優勝を成し遂げたが、昌子源は釈然としない気持ちを拭えずにいた。
 
「去年はあまり、優勝したっていう感じがしないというか……。年間勝点で15ポイント、離されていましたし」
 
 だからこそ、1シーズン制に戻った今季に賭ける想いは強い。年間を通して最も多くの勝点を獲得したチームが優勝する。誰もが納得する形で決着をつけられる。
 
 モヤモヤを消し去るには、「絶対に優勝する」しかないと意気込む。正直なところ、『連覇』の二文字には違和感を覚える。目指すのは連覇ではなく“普通の優勝”だ。
 
 浦和がACLの決勝に進出した関係で、前倒しで行なわれたJ1リーグ32節の鹿島対浦和。敵地での前回対戦では金崎夢生のゴールで1-0と勝ち切った。そして今節もレアンドロが挙げた虎の子の1点を守り抜き、勝利を収めた。
 
 昨季の「年間勝点王者」に2戦2勝。しっかりとケジメをつけてみせた。
 
 この結果、鹿島の勝点は70に到達し、1試合少ない2位の川崎とは勝点7差に。次のG大阪戦を川崎が落とせば、その時点で鹿島の“普通の優勝”が決まる。
 
 掲げるミッションの完遂に王手をかけた。ただ、川崎の敗戦を願うような気持ちはひとつもない。自分たちのやるべきことは、目の前の試合を勝つだけ。最後までそのスタンスを貫き、栄冠を掴み取る覚悟だ。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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