女性が喜ぶ差し入れ、選べていますか?(写真:アオサン / PIXTA)

こんにちは。はたらく女性のかていきょうしのタブタカヒロです。

働く女性向けにお仕事セミナーを開催するときに、セミナーのコンテンツと同様に気にかけていることがあります。それは「差し入れ」です。差し入れは女性のテンションを上げる秘密道具みたいなもの。相手との距離感が縮まり、セミナーの成功確率を上げてくれるマストアイテムです。

差し入れが重要なのは、女性同僚との付き合いでも同様。ところが職場を見渡すと、そもそも差し入れをする男性が少ないようです。時々見掛ける差し入れも、名産だけど分けづらくて食べづらい物など、差し入れとしては残念なチョイスで、受け取った女性が「わーい……」と乾いた一声を絞り出す光景をよく見掛けます。

男性の差し入れにありがちな「残念さ」

職場において、仕事のスキルが「技術点」だとしたら、差し入れのスキルは「芸術点」といえます。上手な差し入れは、職場での評価を一転させるチャンスです。今回は差し入れのお作法について考えます。

職場男性の残念な差し入れチョイスには、次の3つが多いようです。

1. 名物のお菓子
2. 差し入れにオススメと評判のお菓子
3. テレビやネットで話題のお菓子

なぜ以上の3つの差し入れがまずいのか、見ていきましょう。

まず、名物のお菓子は男性にもっとも多いチョイスかもしれません。出張や旅行など、どこかに出掛けたので現地の名産お菓子を買ってくるパターンです。つまり、差し入れイコール「お土産」なのです。そのため必然的に差し入れ頻度が下がり、たまの差し入れも駅などで急いで選んだ物が多く、的外れになっているのではないでしょうか。これではいつまで経っても差し入れ本来の効果を得るのは難しいでしょう。

次に、評判のお菓子です。これは「味がいい」「取り分けなくていいから食べやすい」といった、差し入れにあるべき「機能」を満たすチョイスといえます。差し入れとして及第点ではありますが、減点要素がないだけで女性のテンションを上げるほどのパンチはありません。

最後に、話題のお菓子についてですが、女性から「あ、コレ知ってます。話題になってますよね」という反応は得られるかもしれません。ただ、それで終わりです。女性に対し「流行への感度の高さ」はアピールできるものの、話題性だけでは女性のテンションは上がりません。

では何を選べばいいのか

話題性と機能(味、食べやすさ)を評価軸に差し入れを買ってくる。そつのない仕事ぶりで技術点は高いかもしれませんが、女子のテンションを上げる演出が考慮されていなければ、芸術点はロースコア。では芸術点を上げるために気をつけるべきポイントとは何なのでしょうか。

女性へのヒアリングを通して、女性受けのいい差し入れには、以下の3つの特徴があることがわかりました。

1. シーズン
2. ビジュアル
3. 渡すタイミング

なぜこの3つが重要なのか、解説していきます。

1.シーズン

ここでいうシーズンには、「イベント」と「季節性」の2種類があります。クリスマスやバレンタインといったイベント系お菓子は女性からの支持が高いです。ただし、シーズン真っただ中ではインパクトゼロ。クリスマス当日にクリスマスにちなんだ差し入れをしても埋没するだけです。少なくともシーズンの2〜3週間前に差し入れすると「あ、もうすぐクリスマスですね♪」と女性が感じてくれます。

季節性とは、その季節の果物を使ったお菓子をチョイスすること。季節の果物を職場に差し入れするのは食べづらいのでNGですが、食べやすいお菓子の場合は女性に季節感を届けられます。イベント系お菓子と比較してチョイスする男性が少ないので、芸術点が高いです。

2.ビジュアル

味より、ビジュアル。女性のテンションが上がるタイミングは、「見る→開ける→食べる」の一連のプロセスです。男は食べる(=味と食べやすさ)だけにこだわりがちですが、最初の「見る」が重要。デザインや色といった見た目がかわいいお菓子を選ぶ。男は個別包装されたお菓子を選びますが、できればかわいいお菓子が見える透明包装のお菓子を選ぶほうが、高得点ゲットの可能性が広がります。

3.渡すタイミング

いつもどおりの何でもない日に、時々何げなく差し入れをする。日常に小さいサプライズが起きると、女性のテンションは上がるようです。職場の女性にキツいこと言っちゃったなとか、すごく頑張ってもらったな……というとき、休憩時間にちょっと外に出てかわいいお菓子を見つけて買って帰る……小さな差し入れを時々やること。小さなサプライズの積み重ねが、女性の評価も自分の差し入れチョイス力も上げてくれます。

より難易度の高い差し入れに挑む「上級者」も

ここまでが初級編ですが、差し入れチョイス術を持つ男性に話を聞くと、こんな上級テクニックを2つ教えていただきました。

1.色違い

バラ売りのカラフルなお菓子の色違いをあえて買う。オレンジは〜さん、ピンクは〜さんと一人ひとりのイメージに合った色を差し入れすると、特別感が出て女性のテンションがより上がるそうです。

2. 花

1つの仕事をやり終えたときなど、一人ひとりに1輪の花や小さなブーケを差し入れに添えるという高等テクニック。場違い・勘違いと受け取られる可能性もある難易度の高い差し入れ術ですが、花が持つ女性のテンションを上げる力は強力。「団子より花」です。差し入れする男性のキャラさえ合えば、効果絶大です。

差し入れが残念な男は、差し入れる「物」の価値を重視しがちですが、差し入れ上手は季節感・ビジュアル・タイミングを重視して差し入れという「コト」の演出にこだわる。差し入れは、オトコとオンナの価値観の違いを意識することが大事なのかもしれません。