ミドルゾーンでの攻防で存在感を見せた三竿。優れた守備戦術で日本代表の長澤に仕事をさせなかった。(C)SOCCER DIGEST

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[J1リーグ32節]鹿島 1-0 浦和/11月5日/カシマ
 
 敵のキーマンをほぼ完璧に抑え込んでみせた。
 
 時に鋭い出足で相手に前を向かせず、時に的確なポジショニングで攻め込まれるスペースを即座に埋める。
 
 浦和の4-1-4-1のインサイドハーフを務める長澤和輝に対し、鹿島の4-4-2のボランチ、三竿健斗の“監視ぶり”は見事だった。
 
 この日、浦和のシュート本数はわずかに3本。思うように相手のゴール前まで運べなかったのは、その役目の一端を担う長澤にブレーキがかかったからだろう。長澤にとって、鹿島の背番号20は相当やっかいな存在だったはずだ。
 
 特に際立っていたのが、長澤との距離感だ。離れすぎず、かといって密着マークするわけでもない。絶妙な間隔を保ちながら、長澤にパスが入った瞬間に奪いにかかる。その距離感は、ある意味“罠”でもあった。
 
「敵が近くにいても、意外と浦和の選手は(パスを)出す印象があったので、近くにいようかなと」
 
 球際の強さはもちろん、相手との駆け引きでもクレバーに振るまった三竿が守備の強度を上げて、チームに勝利を呼び込んだ。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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