趣味趣向というのは年々変わるもので、いま私のiPodのプレイリストを去年の私が見たら口端に届くくらい見開いて目を疑うんじゃないかと思う。そのくらい趣味が変わった。というか、広がった。

 もう自分でも何を好きになるか、わからない。そんなわけでこのサイトのニュースをまとめるがてら、目に入ったニューリリースはとりあえず聴くように心がけているのだけれど、最近各ニュースサイトでよく見かける名前がある。She, in the haze、というバンドだ。霧の中の彼女。実にマイナスイオンなバンド名。

 バンドと言っても、生ドラムにエレキギターのパワーコードが乗るような、バンドっぽいバンドでなく。電子音バリバリ。Gt Dr Keyの変則編成。どちからというと音楽集団、グループ、ユニット、なんて呼び方をした方がしっくりする音楽性の三人だ。

 今回彼らを取り上げるのは、ちょっと思う所があったためだ。タイトル通り、SEKAI NO OWARIに似ている。そう思ったのだ。

 やれパクりだ!二番煎じだ!という難癖をつけたいわけではない。むしろ楽曲自体は似てる曲なんてほどんどない。後ろにピエロがスタンバってるわけでもない。

 なのに、何か似ているのだ。何か。共通性を感じるのだ。

 今日はShe, in the hazeから、一部のアーティストに共通してある「オカシサ」みたいなものについて述べたいと思う。

似てません

 繰り返しになるが、

「再生して30秒以内にサビに入れ」

 というのが邦楽業界での鉄則になりつつある昨今に、49秒まで同じフレーズ連打。ガン攻め。ちなみにイントロは1分20秒まで続きます。せっかちな人なら湯入れたカップヌードルもう食い始めてるぐらい長い。

 似ていない。音楽は。むしろ、妙にシリアスなコード進行とかシンセとかが昔のリンキンパークっぽいな。という感じ。歌詞も英詞だ。

 じゃあどこにセカオワ性があるのか。セカオワを期待して記事を開いた人からの「Nakajinを出せ!!Saoriちゃん結婚おめでとう!!」という怒号が聞こえる。待ってください。説明します。

 

 この和訳よ。

 かねがね思ってたことなんですけどFukaseって、堂々と人んちの冷蔵庫余裕で開けたりしそうじゃないですか?

 なんかこう、自分を信じるパワーがすごいんですよ。眼から漏れてる。パワーが。「自分の行動は、センスは、間違っていない」こういうスピリットが強い。宗教にハマった叔母と同じ眼をしている。怖いんですよ。

 普通人間って、不安で仕方ないというか「いや俺なんかの意見正しいわけが…」みたいな弱さがあると思うんですけど、そういう感覚がぶっ壊れてる感じするんですよね。じゃなきゃ自分でライブハウス作ったり、サビ終わりに「怖いものなんてない 僕らはもう一人じゃない」なんて大言壮語切れない。こっち側の事情とか全く把握しないまま言ってますからねアレ。私いま部屋で一人だし夜中の2時なのに呼び鈴鳴って滅茶苦茶怖いですからね。Fukase助けてくれ。

 いやセカオワにも、She, in the hazeにも「不安」「孤独」といったようなテーマ、世界観があるんですけど。インタビューで「子供の時つらかった」と答えるミュージシャンの人って、こういう歌詞書きながらも目が座ってるんですよね。過去がつらすぎてか。こう、厳しい環境で育てた作物が甘くなるのと同じなのか、こういう屈強な目をするようになる。

 好き嫌いはっきり別れるとは思うんですけど、こういうミュージシャンって宗教的なファンを呼ぶんですよね。廃墟、白人の少女、といったファンタジックな世界観とかも共通してるし、セカオワ好きな人とか、好きなんじゃないかと。

 

 ピエロいるしな。いたわ。

 こんだけ音楽性違うのに聴いた瞬間にピンとFukaseの顔が思い浮かぶあたり、何か周波数がマッチングしているんだと思うのだ。

 これってShe, in the hazeとセカオワにだけある感じじゃなくて、芸能界でもアートの世界でもスポーツの世界でも見られる感覚なんじゃないかと。岩井俊二の映画とかに似たものを見た憶えがある。

 音楽って宗教臭いところあるけれどShe, in the hazeはカルトを地で行ってる。ハマる人は大ハマりするんじゃないでしょうか。でも嫌いな人は滅茶苦茶嫌いそう。そういう意味で、マーケティングのしっかりしたバンドだなと思います。

 

 あなたは好きですか?嫌いですか?

 どっちにしろ宗教は家族とかにも迷惑がかかるのでハマるなら音楽がいいと思います。

 それでは。

 

 

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