北朝鮮の対外宣伝用ウェブサイト「朝鮮のきょう」は24日、「北極星ミサイル」で米原子力空母カール・ビンソンを攻撃したとする合成写真を公開した。北朝鮮は金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長がトランプ米大統領の国連演説に反発し「超強硬な対応措置の断行を慎重に考慮する」との声明を発表するなど米国との対決姿勢を強めており、メディアも宣伝活動を行っている=24日、ソウル(聯合ニュース)
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【ソウル聯合ニュース】トランプ米大統領が7日、韓国を国賓として訪問する。同日午後に開かれる韓米首脳会談では北朝鮮問題が主要議題になると予想される中、北朝鮮がどのような態度や行動を示すか注目される。

 北朝鮮はトランプ氏の訪韓が気に入らないという態度を示している。北朝鮮の海外広報用週刊紙「統一新報」(電子版)は2日、トランプ氏の訪韓について「朝鮮半島で核戦争の火をつけるための侵略者・戦争狂の行為」と非難した。

 北朝鮮はさらに強い非難を続けるとみられるが、非難や威嚇を実際に行動に移すよりも様子見姿勢を維持する可能性が高いとの見方が出ている。

 韓国・仁済大の金錬鉄(キム・ヨンチョル)教授は「北はトランプ氏の訪韓だけでなく訪日、訪中の結果まで全て見極め、情勢を総合的に判断した後にどういう動きに出るかを決めるだろう」との見解を示した。

 北朝鮮が9月15日に中距離弾道ミサイル「火星12」を発射して以降、軍事的行為は50日以上確認されていない。

 また、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が中国の習近平国家主席の共産党総書記再選に際して祝電を送り、慎重ではあるものの冷え込んだ中朝関係の変化を模索していることも、北朝鮮が情勢を見守るとの見解の根拠となっている。

 しかし、北朝鮮が沈黙を破りトランプ氏の訪韓を前後してミサイル発射などの挑発を仕掛け、朝鮮半島の緊張を再び高める可能性も依然残っているとの見方もある。

 北朝鮮が7月4日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)級「火星14」の発射実験を強行後、金委員長は「われわれの戦略的選択を目の当たりにした米国の奴らはとても不愉快だろう。独立記念日のわれわれからの贈り物が気にくわないだろうが、これからも大小の贈り物を頻繁に送ってやろう」と述べた。9月には、北朝鮮に対し「完全に破壊するしかなくなる」と警告したトランプ氏の国連演説を強く非難する異例の声明を発表し、「過去最高の超強力な対応措置の断行を慎重に考慮する」と威嚇した。

 韓国の情報機関、国家情報院は2日、国会情報委員会による国政監査で、北朝鮮の動向について「今後は新たな核実験や核弾頭の小型化・多様化を持続的に推進するだろう」とした上で、「平壌にあるミサイル研究施設で車両が活発に動くなど、ミサイルを発射する可能性がある」と報告した。