米下院情報特別委員会での証言後、報道陣を前に語るトランプ陣営の外交顧問だったカーター・ペイジ(2017年11月1日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は3日、2016年の米大統領選でドナルド・トランプ(Donald Trump)氏陣営の顧問だったカーター・ペイジ(Carter Page)氏が同じ年にロシア政府当局者らと会っていたとことを認めたと報じた。米下院の情報特別委員会でペイジ氏が証言したという。

 ニューヨーク・タイムズ紙は捜査筋に近い人物の話として、ペイジ氏は昨年7月にロシアの首都モスクワ(Moscow)を訪問して間もなく「少なくとも電子メール1通をトランプ陣営の幹部に送り、モスクワ滞在中に面会したロシア政府当局者や議員、ビジネス幹部から得た見解を説明していた」と伝えた。

 米海軍士官から投資銀行家に転身しトランプ氏陣営では外交顧問を務めたペイジ氏は、これまでニューヨーク・タイムズ紙とのインタビューではロシア政府関係者との面会に関する質問で面会を否定するか直接の言及を避けてきた。

 だが数日前、トランプ氏陣営とロシアとの共謀疑惑を捜査するロバート・モラー(Robert Mueller)特別検察官がトランプ陣営の選対本部長だったポール・マナフォート(Paul Manafort)氏と同氏側近のリック・ゲイツ(Rick Gates)氏をマネーロンダリング(資金洗浄)の罪で起訴したことから事態が動いた。2人は現在、裁判所命令により自宅軟禁下に置かれている。

 後になってペイジ氏は3日、ニューヨーク・タイムズ紙にもロシア当局者と面会した事実を認め、米CNNに対しては面会者の1人はアルカジー・ドゥボルコビッチ(Arkady Dvorkovich)副首相だったと語っている。その一方でペイジ氏は「2、3人とあいさつ程度の会話を交わしただけだ」と述べ、面会は重要なものではなかったと示唆した。

 ロシアの大統領選介入疑惑をめぐり米議会が主導する捜査は他にも3件が進行しており、今年1月に発足したトランプ政権の悩みの種となっているが、トランプ大統領自身は一貫して疑惑を否定。マナフォート氏とゲイツ氏が逮捕された後もツイッター(Twitter)で自身の選挙陣営とロシアとの間に「共謀関係などない」と投稿し、マナフォート氏の資金洗浄疑惑は同氏が選挙運動に参加する「何年も前のことだ」などとツイートしている。

 トランプ氏陣営からは、ペイジ氏の他にもマイケル・フリン(Michael Flynn)前大統領補佐官(国家安全保障担当)、トランプ氏の娘婿ジャレッド・クシュナー(Jared Kushner)上級顧問、ジェフ・セッションズ(Jeff Sessions)司法長官らに、大統領選中のロシア当局者との接触疑惑が浮上している。
【翻訳編集】AFPBB News