松坂桃李のダメ男ぶりに視聴者騒然!? 『わろてんか』第5週を振り返る

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 「イライラさせられることが多い『わろてんか』。頼むよ! 藤吉さん!」と話したのは、10月31日放送の『おはよう日本』(NHK総合)での高瀬アナだ。有働アナ、井ノ原快彦による“朝ドラ受け”がすっかり定着した『あさイチ』(NHK総合)に続けと、最近では高瀬アナの“朝ドラ前受け”も段々と多くなってきた。『ひよっこ』(NHK総合)、そして有村架純への愛を『9時のニュース』の終わりにねじ込んだのが大きな話題となったことから、積極的に受けを取り入れ始めたのだろう。

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 そんな高瀬アナをもイライラさせるほどに、『わろてんか』(NHK総合)第5週「笑いを商売に」での藤吉(松坂桃李)はやることなすこと、ひたすら空回りをし続け、北村屋が窮地に陥ってしまう。そんな、どん底の北村屋にてん(葵わかな)は、「うちがあんさんと結婚してあげます。その代わり、今度こそ一生笑わせてください」と藤吉に言って、自分たちで寄席を経営することを持ちかける。

 もともと、北村屋は亡き藤吉の父が作った女遊びによる借金で、火の車だった。啄子(鈴木京香)はそれをひた隠しにしていたものの、店の帳簿を藤吉が盗み見てしまい、大きな借金があることを彼は知る。番頭の又八がライバル店の天野屋に婿入りするというまさかの事態に、使用人たちは北村屋に愛想を尽かし、残るは啄子、藤吉、てん、トキ(徳永えり)の4人だけに。憧れだった船場で、先代が自分を迎えてくれた恩。啄子はここで北村屋を途絶えさせまいと、獅子奮迅の働きぶりを見せるのだが、それをよそに藤吉が何日も家を留守にする。探したてんが見たものは、リリコ(広瀬アリス)の家でくつろぐ藤吉の姿。それに加え、キース(大野拓朗)が持ちかけた儲け話、イギリスから輸入されたパーマ器1000台を、店と土地を担保に借金して買い付けていたのだ。それを知った啄子は、キースの芸の刀を藤吉に振りかざす。上がり込んできた金貸しに店の差し押さえを煽られ、「それなら殺せ!」と逆上した啄子に藤吉が手斧を振り上げるシーンもあった。

 短いが、伊能(高橋一生)のもとを、てんが尋ねる場面もあった。藤吉が買い付けたパーマ器の英文による契約書を持ち、彼に相談をしに行ったのだった。「このままそんな男と一緒にいるつもりか」「僕はいつでも待ってるよ」、持ちかけられたてんとの縁談を断ってきた伊能であったがこの日は積極的にアプローチを仕掛ける。ここで思い出すのが、「君に興味がないわけじゃない」と京都からの帰りにてんへ思わせぶりな態度を取った時のことだ。伊能は、頭の切れる、人間観察が得意な人物。今回のシーンも、伊能はてんへの恋心からではなく、好奇心から湧いてきたセリフのようにも捉えられる。

 第6週「ふたりの夢の寄席」では、店と土地全てを売り払った啄子と藤吉、てんの3人による長屋での生活が始まる。キースや万丈目夫婦など賑やかな人物に加え、新たな芸人も登場。「笑いを商売に」。いよいよ、てんと藤吉の夢への一歩が踏み出される。

(渡辺彰浩)