前半13分、先制ゴールを喜ぶFW原大智

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[11.4 AFC U-19選手権予選 U-18日本代表 7-0 U-18モンゴル代表 ウランバートル]

 どんなに強いチームでも初戦というのは簡単ではない。2年前のU-18日本代表、つまり今年のU-20W杯を戦ったチームも1次予選の初戦はラオスを相手に苦しんだ末の勝利だった。当時の内山篤監督の言葉を借りれば、「どうしたって硬くなるのが予選であり、初戦」ということ。AFC U-19選手権予選の初戦は実力差のあるモンゴルが相手だったが、やはり難しい立ち上がりになった。

 前半13分まで日本の決定的なシュートはMF齊藤未月(湘南)がミドルレンジから狙った1本のみ。気合いの入ったモンゴル守備陣に対し、有効な攻めを繰り出せてはいなかった。それだけに、先制点の意味は大きかった。

 前半13分、左サイドを破ったDF荻原拓也(浦和ユース)がクロスボールをニアサイドへ鋭く放り込むと、「こちらのイメージどおりだった」(荻原)という動き出しで突っ込んできたのはFW原大智(FC東京U-18)。しっかり足で合わせてゴールネットを揺らし、先制点を奪い取った。「(荻原を)信じてニアに動き出したところにピッタリ出してくれた」と原が振り返ったとおり、二人のイメージがしっかり噛み合った結果だった。

 個人的にも嬉しいゴールだった。8月のSBSカップで各年代を通じて初めて日本代表に招集され、9月末に直前の準備大会であるU19-Four Nations(カタール)にも続けて招集を受けた。しかし、記録したゴールは「ゼロ」。影山雅永監督からは守備面での確かさや動き出しの良さを高く評価されたとはいえ、FWとしては思うところがなかったはずもない。ノーゴールでもこの正メンバーに選んでくれた指揮官の気持ちに応えるためにも、絶対に1点が欲しかった。

「SBSでもカタール遠征でも結果が思うように結果が出ていなかった。代表では点を取れていなかった。だから今回、初戦の大事な先制点を決められて本当にうれしかった」(原)

 得点後には喜びを爆発させる様子も見せたが、試合全体での自身の出来には納得していない。前半の終盤に齊藤のクロスからヘディングで狙う絶好機で枠を外したほか、後半もヘディングの決定機を枠上に外してしまった。「決めないといけなかった」と悔いも口にする。187cmの長身は最近まで伸びていたということもあって、まだまだ使いこなせていない部分もあるが、「徐々にバランスも取れてきたと言われている」と改善してきた手ごたえもある。逃した2得点は原が残している“伸びしろ”という言い方もできるだろう。

「結果を出して(代表に)選ばれたい」。昨年は少し遠慮がちなところがあると評されていた原だが、いまはFWとしての“欲”も明確に出てきた。この1次予選のあとも激戦区のFWで生き残っていくために、原大智はこの大会で「結果」を積み上げることを狙う。

(取材・文 川端暁彦)
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