ノバク・ジョコビッチ【写真:Getty Images】

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右肘の治療で3か月以上欠場、世界ランクで7位まで転落もコーチは不安視せず

 男子テニスは今季、アンディ・マレー(英国)やノバク・ジョコビッチ(セルビア)、スタン・ワウリンカ(スイス)、錦織圭(日清食品)らトップランカーに長期離脱が相次いだ。11月12日からATPツアーのクライマックス、ATPファイナルズが開幕するが、すでにラファエル・ナダル(スペイン)の「年間1位」が決定。そんな中、右肘の故障から復活を期すジョコビッチについて、英衛星放送局「スカイ・スポーツ」はコーチであるアンドレ・アガシ氏のインタビューを通じ、「ナダルとフェデラーを手本にしていい」と報じている。

 ジョコビッチは右肘に慢性的な痛みを抱え、今年7月のウィンブルドンで準決勝のトマーシュ・ベルディハ(チェコ)戦を途中棄権。その後、治療に専念するため、今季残りの試合を欠場することを発表した。

 3か月以上大会出場がなく、最新の世界ランキングでは7位まで転落した。しかし、グランドスラム優勝8回を誇る名手で現在はコーチを務めるアガシがスカイ・スポーツのインタビューに応じ、ナダルとロジャー・フェデラー(スイス)を引き合いに出して復活に太鼓判を押した。

16年の欠場を経て、今季グランドスラムを制した双璧にNO1返り咲きへの道を見る

「今年フェデラーとナダルが見せた美しさを誰が無視できようか。誰かを見限るのは間違いなんだ」

 アガシが例に挙げたフェデラーは、両膝の故障で昨夏に残りのシーズンの欠場を発表。年明け直後の全豪オープンで優勝を果たすと、7月のウィンブルドンも制して完全復活を印象付けた。ナダルも2016年は左手首の怪我で全仏オープン出場を回避するなど、シーズン終盤は欠場が続いたが、17年に入って全仏オープンと全米オープンで頂点に立ち、世界1位の座に返り咲いている。今年のグランドスラムのタイトルを分け合った両雄の復活が、ジョコビッチも再び世界NO1に輝ける可能性を裏付けしているという。

「明確に言っておくと、私がいなくても彼はトップに戻れるだろう。いまだに、彼を良い選手にできる部分がたくさんあると心底思う。誰かをより親密に理解するほどそうなると思う。だから私にとっては、まさに違う視点で彼の試合を見なければならない課題のある時期になるね」

 ジョコビッチは10月に自身のFacebookでトレーニングを始めていることを報告し、12月のエキシビション大会での復帰も内定している。万全のコンディションを取り戻し、再びナダル、フェデラーの双璧に割って入ることができるか。ジョコビッチにとって、2018年はターニングポイントの一年となるかもしれない。