お墓参りは先祖を大切にするとても素晴らしい行為。でも、一步間違えると逆に失礼な行為にあたることも。とはいえ、“ろうそくを息で吹き消さない”というくらいの作法しか知らなかったりする方がほとんどですよね。そこで今回は、占い師の脇田尚揮さんに“やってはいけないお墓参り”についてご紹介いただきます。

文・脇田尚揮

香水や華やかな服装はNG…ご先祖様から呆れられる

お墓参りにはきちんとした服装で行く、これは基本中の基本マナーです。

キツイ香水の匂いをプンプンさせて、派手な衣装に身を包んでお参りするのは、ご先祖様に対してとっても失礼で恥ずかしい行為。

お墓で安らかに眠っている、他の家のご先祖様に笑われてしまうでしょう。黒系の服でなくてもいいですが、抑え気味の色の服に身を包み、香りの強いものは避けましょう。

すぐにお線香をあげるのはNG…参り方には順序がある

お墓参りをする際に、すぐにお線香をあげて、そのまま帰るのはNG。

まずはお墓の掃除からスタートしましょう。そして、お花やお供え物を差し上げた上で、ようやくお線香をあげられるのです。

お線香の本数は、宗派によって異なるようですが、1本か3本。基本的には奇数が良いとされています。

そして手を合わせて、ご先祖様が安らかに眠っていられるように願いましょう。

夕方以降にお参りに行くのはNG…朝〜昼の早い時間が好まれる

お墓参りにおいて、日取りや天候よりも気にしなければならないことがあります。それは“時間帯”です。

お墓は足場の悪いところにあることが多いため、暗い中で転ぶと危険ですし、お墓参りは日中の明るい時間帯に済ませましょう。

また、墓場には様々な霊が集まっているというのも事実。暗くなってから行くと、良くない霊がついてくるとも言われています。

気持ちよく先祖供養するためにも、16時以降は避けた方が無難でしょう。

他人のお墓に手を合わせるのはNG…身内だと誤解し霊がついてくる

ご先祖様の供養のためにお墓参りをしたついでに、「向かい三軒両隣」とばかりに、お隣の他人のお墓にも手を合わせる方もいるかもしれません。

手を合わせるくらい良いことのように思われますが、実はNG。

他人のご先祖様が、あなたのことを身内だと誤解してついてくる恐れもあるのです。

あなたの家にとっても、他人の家にとっても好ましくないことなので、控えるようにしましょう。

お墓参りは、神社などへの参拝ほど、堅苦しい決まりごとはありません。NGなことさえ気をつけていれば大丈夫。

上記に気をつけて、きちんと本堂に頭を下げ、お花や食べ物などお供え物を置きっぱなしにしないようにしていれば、ご先祖様も喜んでくれることでしょう。

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