セレッソ大阪MF水沼宏太

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[11.4 ルヴァン杯決勝 C大阪2-0川崎F 埼玉]

 リードはしている。しかし、一方的に押し込まれる展開となった。苦しい時間帯が続いたものの、セレッソ大阪は気持ちの入った守備で同点ゴールを許さずに試合を進めると、後半アディショナルタイムのダメ押しゴールで初タイトルを手繰り寄せた。90分間ピッチに立ち続けたMF水沼宏太は「幸せです」と喜びを噛み締めた。

「とにかく優勝したい気持ちだけだった。今までつないでくれたメンバーの思いを背負って、自覚を持って、覚悟を持ってピッチに立とうという話もしていた」

 1-0とリードして迎えた後半アディショナルタイムのダメ押しゴールを演出したのは水沼だった。カウンターを発動させると、一気に前線へと駆け上がる。右サイドでキープしたMF清武弘嗣からパスを呼び込むと、逆サイドでフリーで待ち構えるMFソウザへとボールを預けた。

「後ろから走っていき、キヨ(清武)がつないでくれて、ソウザが走っているのが見えた。確実な方を選び、『ソウザ頼む』という感じで冷静に出した」。水沼からパスを受けたソウザがきっちりとネットを揺らし、勝利を決定付ける得点が生まれた。「パスをして決めてもらったことで、『皆で戦っている』ということを実感できた」と白い歯を見せた。

 前半1分に先制した後は守備に重心を置いて耐えしのいだこともあり、「自分たちらしいサッカーはなかなかできなかった」と振り返りながらも、「皆で守って皆で攻められた。本当に皆で勝ち取った優勝。間違いなく僕たちにとって自信になる」とクラブにとっての初タイトルに充実した表情を浮かべた。

(取材・文 折戸岳彦)
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