人気スタイリストの入江未悠さんのファッションアドバイス講座、第17回の相談はメーカー勤務の田村恵理子さん(仮名・30歳)から。

「ファーを使ったアイテムがたくさん出ていて、かわいくてすごく気になります。ひとつなにか購入したいと思うのですが、選び方のポイントや注意点を教えてください」

さっそく入江未悠さんに聞いてみましょう。

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 リッチ感のある“エコファー”のロングカーディガンを一着

相談者さんのおっしゃる通り、今年はファーをあしらったアイテムが大豊作。1枚でスタイルが決まるニットワンピースのポケットにファーが使われていたり、スカートの裾がファーのトリミングになっていたり。

ファーがついていると、それだけで今年っぽい雰囲気ですよね。
トップスにも、袖口に太くファーがついているものがたくさん。袖そのものがファー、というものも目にしているのではないでしょうか。

シンプルイズベストが身上の堅実働き女子のみなさんにオススメなのが、シンプルでベーシックなデザインのロングカーディガンの袖口にファーがあしらわれているものです。

ロングカーディガンは、コートを着る前、ほんのり肌寒くなった今の時期に活躍するアイテムですし、アウターとして使えます。インパクトが強くても、出番が多く、コスパもあがりますよね。

エコファー付きカーディガン1万3800円(スタイルバー〈エマテイラー〉)

上の写真のロングカーディガンに使われているファーは「エコファー」です。これは何かと言うと、ひと昔前まで「フェイクファー」と呼ばれていたもの。そう、リアルではありません。

今は「フェイクファー」を、動物愛護の観点などから、自然にやさしいという意味で「エコファー」言うようになったのですが、質感は格段にアップしています。

リアルと見まごうツヤ感と肌触りの“エコファー”。

「エコファー」はお手入れも簡単で、お値段も手ごろ。リアルよりも気軽に、日常に取り入れられるのが嬉しいポイントです。

安っぽく見えず、リッチ見えを狙うなら、ネイビーやチャコールグレー、グレージュなど、ベーシックカラーからチョイスするといいと思います。毛足が長く、毛の1本1本が細いと手触りがなめらかで、高級感があります。

襟ぐりが詰まった袖口がリブになっているものがオススメ

軽やかに見せられる白のパンツとも好相性。パンツ1万6000円(グランカスケードインク〈グーコミューン〉)

また、デザインは、襟ぐりの詰まったものがおススメ。前身ごろを止めると、ニットワンピースのような着こなしもできるからです。

1シーズン限定かもしれないトレンドアイテムを買うときには、1着で複数のアレンジが効くものを選ぶと、後悔がないと思います。

こちらは隠しボタンになったタイプ。「ボタンホール留めのものは、縦ラインが協調されてスッキリ見せる効果も期待できます」(入江さん)

さらに、もうひとつ、袖口がファー使いになったものを選ぶときのポイントを。実際、試着してみるとわかると思うのですが、太い袖のトリミングとしてファーがついていると、その重みでいつも袖が落ちてきてしまい、動きにくいという場合があります。

袖口がリブになっていて、それをカバーするようにファーがついているものだと、少し上げることもできるし、着ていて心地がいいですよ。

袖口がリブになっていれば、ボリュームファーからの細手首チラ見せも可能。

ベーシックカラーのロングカーディガンは、リラックス感がありつつ、品よく落ち着きある雰囲気がだせるアイテムです。そのままサラリと羽織ってもいいし、前は開けたまま太いサッシュベルトを巻いてメリハリをつけるなど、コーディネートの幅も広がります。

協力/スタイルバー電話番号:03-6692-1214 グランカスケードインク電話番号:03-5457-7551



■賢人のまとめ
袖口にファー使いされたロングカーディガンがオススメ。今すぐアウターとして使えるし、前を止めればファー袖のニットワンピースのような着こなしも楽しめる。1着で満足度が高いお買い物になると思います。

■プロフィール

ファッションの賢人 入江未悠

2003年にスタイリストとして独立。
 大人の甘さを引き出すキレイめコーディネートに定評があり、「STORY「Oggi」など、女性ファッション誌を中心に活躍中。
 ジュエリーブランド「REMYU」のクリエイティブ・ディレクターも務めている。
Official Web Site:http://phoebe.co.jp/cat/myu/