悲運の川崎、“シルバーコレクター”の汚名返上ならず ルヴァン杯決勝「4度目の敗戦」

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C大阪との“初タイトル決戦”に0-2敗戦、ルヴァン杯“4度目の正直”ならず

 “負の歴史”を払拭すべく、クラブ史上初タイトルを懸けて4日のルヴァンカップ決勝に挑んだ川崎フロンターレだったが、悲願達成にはまた一歩届かなかった。

 ともに初優勝を懸けたセレッソ大阪との頂上決戦は、川崎にとって悪夢のスタートとなる。相手スローインからの展開で最終ラインに飛んだ緩い浮き球を、DFエドゥアルドが痛恨の空振り。C大阪FW杉本健勇に抜け出され、開始47秒で先制ゴールを許した。

 その後は守備的な試合運びに転じたC大阪に対して、ボールを保持し次々と敵陣に攻め込んでいく。だが相手の堅守にはね返され、微妙な判定にも泣かされた川崎は、時間の経過とともに次第に焦りを募らせていった。そして前がかりになっていた後半アディショナルタイムに2失点目を喫して万事休す。またしてもタイトルを目前にして、決勝で敗れた。

 今や国内屈指の強豪クラブとなった川崎だが、その歩みは“シルバーコレクター”のレッテルとの戦いでもある。国内三大タイトルで初めて優勝目前まで上り詰めたのは、J2優勝を果たしてJ1初年度となった2000年。ルヴァンカップの前身ナビスコカップで決勝に進出したものの、鹿島アントラーズに0-2で敗れて準優勝となった。

国内三大タイトル全てで準優勝のみ経験

 J2降格を経てチームを立て直した川崎は、06年にはリーグ戦でも上位を争い最終順位は「2位」。翌年には二度目のナビスコカップ決勝に進出するも、ガンバ大阪に0-1で敗れて準優勝となった。翌08年から2年連続でリーグ戦「2位」、さらに09年はナビスコカップ決勝でもFC東京に0-2で敗れて3度目の準優勝と、あと一歩のところで優勝に手が届かない。

 記憶に新しい昨季は年間勝ち点「2位」でチャンピオンシップに進出するも、準決勝で鹿島に0-1で敗れて最終結果は3位。さらに、その雪辱を期した天皇杯でも決勝で鹿島に1-2と延長戦の末に敗れて準優勝と、国内三大タイトルの全てで準優勝のみを経験するという、史上初の“シルバーコレクター”ぶりを発揮している。

 その悪しき流れは、今回のルヴァンカップ決勝でも断ち切ることができなかった。今季の天皇杯はベスト8で敗れており、残すはJ1リーグ戦のタイトルのみ。残り3試合を残し、首位鹿島アントラーズと勝ち点4差の「2位」につけているが、最終節で“シルバーコレクター”の汚名を返上できるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images