ふだんの血圧が正常値の範囲内でも要注意

写真拡大

 ふだんの血圧が正常値の範囲内であっても、瞬間的に血圧が急上昇する「血圧サージ」。脳卒中など最悪の事態が起こる可能性もあり、その予防に関心が高まっている。どんなことを心がければ、防ぐことができるのか。

●脱衣前にシャワーでお湯

 風呂やトイレも注意が必要な場所だ。東京都健康長寿医療センター顧問の桑島巌医師が説明する。

「寒暖差を生じさせやすい場所が脱衣所や浴室内の洗い場です。温かい湯船との温度差で血管を収縮させてしまうからです。浴室暖房を利用する、予めシャワーでお湯を出しておくなどして、浴室内を暖めておくとよいでしょう」

●「立ちション」より「座りション」

 トイレは屋内でも特に寒くなる場所だ。電気ストーブなどを設置して暖を取れれば理想的だが、こんな対策もある。東京女子医科大学東医療センター内科教授の渡辺尚彦・医師が指摘する。

「小用の際は男性でも座ったほうがいい。立って用を足すとどうしても血圧が上がってしまう」

●外出30分前からマフラーを

 屋外に出る際には、出かける前から首元にマフラーを巻いておくとよいという。

「首元を温めると、手足の動脈と静脈の間にある『動静脈吻合』という部分が開く。すると動脈の温かい血液が静脈に流れ、手足の末端が温まってくる。開くのに時間がかかるので20〜30分くらい前から温めておくといい」(同前)

●ベルトはゆるめよ

 ベルトをきつく締めたり、体に強くフィットするタイトな衣服を着ていると、交感神経が優位になって血圧が上昇しやすくなる。

※週刊ポスト2017年11月10日号