松山英樹【写真:Getty Images】

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報道陣を含めた松山の周囲の“雰囲気”に好意的「ヒデキの周囲は心地いい」

 男子ゴルフの世界ランク4位・松山英樹(レクサス)は、5日に来日予定のドナルド・トランプ米大統領と安倍晋三首相とのゴルフラウンドに同伴予定で、大役を務めることになった日本のエースに改めて米メディアがスポットを当てている。中でも、米放送局「CNN」は大きく取り上げ、2名の報道関係者から見た松山の姿を伝えている。

 記事では松山の人物像やこれまでの経歴などに触れるとともに、ツアー中の松山の周囲にも注目。「マツヤマはツアーで常に日本の報道陣と20人以上のカメラマンを引き連れている」と紹介しつつ、日頃から松山を見ている人物の1人として、大手フォトエージェンシーでゴルフ写真を展開しているベテランカメラマンのデビッド・キャノン氏の“松山評”を紹介している。

 キャノン氏はまず、日本の報道陣やカメラマンがトーナメント中は松山の毎打を追いかけることについて、「タイガー・ウッズの最盛期でもしなかった」と元世界NO1を引き合いに出して、その注目度の高さに驚きを示した。そして、日本のエースを取り巻く環境について、「彼ら(日本の報道陣)はものすごく礼儀正しくて、全く好戦的にならないんだ。僕らが皆でタイガーを追いかけた時は熱狂がすごかったのに」とウッズらとは一線を画す“雰囲気”について好意的に捉え、「ヒデキの周囲は心地良いんだ」と話している。

 そして、最後にレンズ越しに見てきた松山に関してもコメント。「ヒデキは無表情だ。感情が表に出ないから、それは彼の扱われ方にも表れる。(ウッズの時と)同じような熱狂は生まないけど、ただそこにも独特の熱狂は存在する。彼を写真にすることはエキサイティングだけど、それはゴルファーとしての場合で、人となりを写真にすることは違うんだ」と、クールな中にも“独特の熱狂”が存在すると独自の見解を示している。

米ゴルフ番組ホストはメジャー制覇に太鼓判「やってのけると心の底から信じられる」

 そして、記事ではもう1人ゴルフ関係者として、同局のゴルフ番組「Living Golf」のホストを務めるシェーン・オドナヒュー氏にも、松山の印象について訊いている。

「ここ2年の活躍を経て、松山はメジャー優勝の可能性があると真に主張する権利がある。プレーする際の重圧と不安はとてつもない大きさだろう。しかし、彼はやってのけると心の底から信じられる。彼は並外れた有望人物なんだ」

 松山は過去にメジャーでトップ10に7回、トップ5に4回にランクイン。一緒にラウンドしたルイ・ウーストハイゼン(南アフリカ)から「彼のアイアンショットは荘厳と言えるほどだった」と称賛されるなど、確かな実力を持つ25歳がビッグタイトルを獲得する瞬間は“時間の問題”だとオドナヒュー氏は見ているようだ。

 松山は16日に開幕する国内ツアー・ダンロップフェニックスに出場予定。国内のファンの前で、「世界のマツヤマ」へと成長した姿を存分に見せてほしいところだ。