まさかチリッチも。ノーシードの地元35歳ベネトーに敗れ準々決勝で敗退[ロレックス・パリ・マスターズ]

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「ロレックス・パリ・マスターズ」(10月30日〜11月5日/フランス・パリ/室内ハードコート)の大会5日目、準々決勝で第3シードのマリン・チリッチ(クロアチア)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場のジュリアン・ベネトー(フランス)に敗れるという波乱が起こった。

この日のベルシー・アリーナは、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)の敗退、ラファエル・ナダル(スペイン)の棄権と、すでに波乱に満ちた1日となっていた。

しかしベネトーは、さらなる興奮を生んだのだ。とATP公式サイトは報じた。

ベネトーは、残っている選手の中で最上位シードである第3シードのチリッチに7-6(5)、7-5で勝利し、自身2回目のATPワールドツアー・マスターズ1000の準決勝進出(2014年上海以来)。「ロレックス・パリ・マスターズ」で夢の戦いを続ける事となった。ベネトーの勝利は、マスターズ1000の準々決勝では自身5回目の勝利だった。2014年のローランギャロスのダブルスタイトルを始め、12のダブルストーナメントを制しているにもかかわらず、このベネトーはATPワールドツアーのシングルスのトロフィーは1回も勝ち取ったことがない。ホームの人気選手は4日、第16シードのジャック・ソック(アメリカ)を相手に、11回目のツアーレベルのシングルス決勝 (通算0勝10敗) 進出を目指す。

ベネトーが初のタイトルを得るのに、母国の地でのマスターズ1000最終戦より相応しい場所があるだろうか?
3日のベネトーの勝利は、過去の対戦成績をベネトーの0勝3敗とされていたチリッチから奪った、嬉しい初勝利だった。それが起こったのは同日、ナダルが右ひざの負傷のために大会を棄権し、チリッチが2回目のマスターズ1000のタイトルに対する事実上の本命となった後のことだった。ツアー中の選手で間違いなく最も話題のデル ポトロは、3日の準々決勝で、第9シードのジョン・イズナー(アメリカ)に敗れた。

しかし、そのスポットライトを奪ったのはベネトーだった。チリッチは試合を通じて戦い続け、両セットでブレークを返したが、ベネトーが疲労を見せながらも轟々たる観衆のエネルギーに乗った。試合を何とかつなごうとするチリッチの5-6での第12ゲーム、最後はベネトーがフォアハンドに回り込んでのウィナーを決め、センターコートの地元ファンを熱狂の渦に巻き込んだ。

ベネトーは、試合が決まるとラケットを地面に放り投げ即座に泣き出しそうだった。ATPランキング上位10位以内の選手に対しては2014年の上海 (10位のディミトロフ) 以来となる勝利、また、上位5位以内の相手には同じ年のシンシナティ (4位のワウリンカ) 以来となる勝利を掴んだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ロレックス・パリ・マスターズ」準々決勝で勝利したベネトー(右)と敗れたチリッチ(左)
(Photo by Aurelien Meunier/Getty Images)