クフ王のピラミッド内に「未知の空洞」、ミュー粒子で発見

ミュー粒子は1キロメートルの岩盤でも透過する。X線では通常数十センチメートルしか透過できない。また、ミュー粒子は岩盤中を直進する性質を持つため、検出器でとらえた際の粒子の方向を分析すれば、ピラミッドのどの場所を通過したかが分かる。
クフ王のピラミッドは紀元前2500年ごろに建設された。「スキャンピラミッド」と名付けたこのプロジェクトでは、エジプト考古省とカイロ大学などで運営。宇宙線を使った技術として、名大のほか、高エネルギー加速器研究機構などが参加した。