福島県内のブロッコリー畑。重量物野菜のため収穫は重労働だ

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 農林水産省は、ブロッコリーとソバの収穫ロボットの開発を2018年度に始める。既存のキャベツ収穫機や大豆用コンバイン(収穫機)を基に、作物の特性に合った独自の改良を加え、20年度までに実用化を目指す。日本の農地は中山間地の立地が多く、集積や大規模化が困難なため、ソバや高付加価値野菜が好んで栽培されている。農業ロボの導入が進む大規模田畑に加え、これらの分野でも省力化を促す。

 ブロッコリー収穫ロボとソバ収穫ロボは、東日本大震災で被災した福島地域を営農支援する先端農林業ロボ研究開発事業の一環で取り組む。「福島県でいろいろある農産物のうち、この2作物の要望が多かった」(技術会議事務局研究企画課)という。

 ブロッコリーはキャベツに似た野菜だが、可食部分が葉に隠れて生育株が見分けにくい。ほぼ一斉に生育するため、収穫作業日が1日に集中し「自動化ニーズが高い」(同)。

 収穫ロボではブロッコリーを根元から刃物で刈り取った後、コンベヤーで後方に送り込んでかごに入れるまでの工程自動化を考えている。ソバの場合は、コンバインが湿地帯や傾斜地を走ることが想定されるため、ぬかるみでも安定走行できるようクローラー駆動にするなどの技術課題がある。強風で倒れたソバの収穫も課題となる。