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こんにちは、「なんでも大家」のアサクラです。

ようやくリノベーションのプランも決定し工事が始まったわけですが、あとはすべて工事業者さんにお任せ、というわけにはいきません。

以前、「大家さんって、実際なにをしているの?」でも書きましたが、騒音で近所から寄せられるクレームに対応する必要もありますし、

業者が近所に停めた車両が邪魔になり、思わぬトラブルを引き起こすこともあります。

工事中は大家がもっとも気を配らなければいけない期間といえるでしょう。

今回は、工事にあたってアサクラが直面した問題についてお話ししたいと思います。

※ 【なんでも大家日記@世田谷】過去の記事を読む

■なじみの電気屋さんに購入を断られる!?

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以前にも書いたとおり、今回はリフォーム業者を一新して新しい建設会社に工事をお願いしました。

その際に悩んだのが、以前からおつきあいのある地元の電気屋さん(Iデンキ)とどう付き合うか、でした。

Iデンキさんには先々代からお世話になっており、うちのマンションの電気まわりのことは一番よくわかってくれているので、

これからもつきあいを維持したいと思っていました。

そこで、建設会社と密に連携を取るような配線工事は別にして、エアコンの購入や設置などはIデンキさんにお願いすることにしたのです。

手始めに、テレビ付きインターフォンを購入させていただこうと電気屋さんに連絡してみたのですが……。

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「うちが手配するのはいいんですが、初期動作不良の場合にしか対応できませんが、大丈夫ですか?」

あの、配線はこちらで業者を手配したほうがいいっていうことですか?

「そちらも電気業者さんが入ってると思いますんで、ムリしてうちで買っていただかなくてもいいですよ」

モノを売ってナンボの商売人がこう言うということは、うちの会社にかなり悪い印象を抱いているのはまちがいありません。

とりあえず本体のみを手配してもらうことになりましたが、先々代からつきあいがあるのになぜこんなことになってしまったのでしょうか?

■「長いつきあい」は必ずしもポジティブな意味ではない?

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実は、今回もあの先代が使っていた「失敗リフォーム」の業者のせいでした。

あとからわかったのですが、数年前にエアコンの設置をIデンキさんに頼んだところ、

例のリフォーム業者がひどくいいかげんな仕事をしたせいで、Iデンキさんがその尻ぬぐいをするはめになったということでした。

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「長いつきあい」というとポジティブな関係にとらえられがちですが、長い歴史があれば悪いことも起きるということです。

経営を引き継ぐというのは、過去の失敗も引き継ぐということなんだなと実感しました。

思えば、先代は出入りの業者をアゴで使うようなところがあり、ひょっとしたらそれも影響しているのかもしれません。

こちらもそういう過去をきちんと踏まえた上で、今回からリフォーム業者を変えて新体制になったと伝えるべきでした。

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この時点で電気業者も一新するという手もあったのですが、うちのような築古のマンションはメンテナンスが非常に大事なので、

僕としてはうちの物件をよく知るIデンキさんともう一度良好な関係を築きたい気持ちがありました。

その後、以前に迷惑をかけた件についてあらためて謝罪し、エアコンの工事をお願いしましたが、

部屋の工事をしている建設会社との間で万一の行き違いやトラブルがあってはならず、調整にも神経を使い、なかなか疲れました。

ここまで極端な例でなくても、複数の業者さんが出入りする工事現場では業者さん同士でうまくやれるように気を配ることが大事だと思います。

■「指定したものとちがう…」これってリフォームトラブルあるある!?

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「リフォームトラブルあるある」なのですが……、

自分が希望するのとは違う設備や建材を入れられてしまったとき、どう対応すればいいんでしょうか?

これはリフォームやリノベーションを依頼する施主さんにとって大きな課題のひとつです。

期待を裏切るようで申し訳ありませんが、この問題に対する決まった答えはありません。

経験からいうと、業者さんが「これでいいよ」と言ってほしいと思っているのはまちがいないでしょう。

ですが、もしそれが自分にとって思い入れが強い大事な建材や設備であれば、妥協すると後悔の材料を残すことになります。

■「材質にはこだわらないので大きめの浴槽を」と伝えた結果…

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これは10ほど前、実家の浴室をリフォームしたときの経験談になりますが、こちらの希望する浴槽とはちがう浴槽が納入されたことがありました。

当初のうちの希望は、浴室の横幅ギリギリいっぱいに入る大きめの浴槽。

材質にはこだわらなかったのですが、業者がステンレスのお風呂をすすめてきました。

ただ、その材質だとサイズが合わず15cmほど浴槽が狭くなるのです。

「材質にはこだわらないので大きめの浴槽を」と伝えたつもりでしたが、

家に帰ってきて現場を見ると、そこにはやや小さめのステンレスの浴槽が設置されていたのでした。

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いま思えば、あの業者さんは僕のことをハナから「素人のあんちゃん」としてなめていたフシがあり、

確信犯で自分がすすめる商品を納入したのだと思います。

こちらはあくまできちんと要望をつらぬくべきだったのですが、

あのときはすでに工事が終わった浴室を差し戻す度胸がなく、泣く泣くあきらめました。

ですが、お風呂に入るたびに「ああ、あと15cm足がのばせたのになあ」と思うたび、やっぱり妥協するべきじゃなかったと思うのです。

みなさんも僕のような失敗をしないようにしてください。

■賃貸リノベは繁忙期に間に合わせるのが絶対条件

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さて、今回のリノベーションでも、間違いが起こりました。

予定ではウォームレット(暖房便座)のみのトイレのはずが、ウォシュレットつきのトイレが設置されていたのです。

予算的にはもういっぱいいっぱいということもあり、心苦しさを感じながらも断ったところ、

ウォシュレットとの差額はサービスしていただけるということになりました。

向こうも差し戻す費用を考えると得な選択をしただけかもしれませんが、こう言っていただけるのは施主としてはうれしいところです。

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そのすぐあと、別の部屋の工事で指定したドアと違うものが設置されてしまったことがあったのですが、その際はこちらが譲りました。

気持ちよく対応していただいたら、こちらも譲れるところは譲る。

これがうまくいくと、業者さんとの関係は良好になると思います。

それに、そもそも賃貸の工事には差し戻したくてもできない事情があるのです。

それが賃貸募集の繁忙期の問題です。

■3〜4月と9〜10月は、賃貸募集にとって大事なタイミング

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転勤や進学で引っ越しの増える3〜4月と9〜10月は、当然ながら賃貸募集にとって逃すことのできない大事なタイミングであり、

ここに間に合わせるのは絶対だからです。

このときは、すでに4月に入り募集の最盛期のなかでまだ工事が終わっていませんでした。

もしこれ以上工事が長引くと、入居が決まってしまったあとにドアを差し替える事態にもなりかねません。

賃貸のリノベーションは、ときに妥協を余儀なくされるということです。

いろいろありましたが、次回はようやく完成した物件を、「ウェブ内見」でご覧いただきたいと思います。

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