合わせる態度にイラッ! 優柔不断男に決めてもらう方法【恋愛赤ペン先生】

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ネットや漫画・ドラマと引っ張りだこの「ラブホの上野さん」の連載第17回。自分から誘ってきたくせに、気づいたらお店も時間も全部他人まかせ…そんな人にイライラした経験ありませんか? なんで決断ができないのか、心理を上野さんがぶった切り。上野さんの解説に目鱗が止まらない〜!
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Q誘ってきたのはお前だろ! なんで私が決めなきゃいけないの?

大学時代の同級生から久々に飲もうと言われたのですが、結局人も食べる場所も私が決めなきゃいけない流れに…。全部合わせるよ!ってそのスタンスにイライラします。どうすれば相手に決めさせることができるの?(26歳・事務)
※名前は仮名であり、両人の許可を取って掲載しております。


こんな風に何でも決めさせようとしてくる人っていますよね……


ええ、いらっしゃいますね。

対処法はいくつかありますが、そもそも「目的」を考えないと何とも言えませんね。


目的?


「こういう人は嫌いだから距離を置きたい」という目的と、「こういう人だけど好きだけど付き合いたい」という目的では方法が全く異なります。


今回で言えば「小野さん」ですね。小野さんとどんな関係になりたいのか、ということで方法は全く異なりますが、富島さんはこういう方とどんな関係になりたいんでしょうか?


うーん……


急に聞かれても難しいですよね。それではまず今回の小野さんのように「何でもかんでも相手に決めさせたい人」はどんな心理でこういう行動をしているのか、ということを考えてみましょう。


お願いします!

NEXT:なんで決めることを押し付けあうの?

決断=ストレス


そもそも何かを決めるということは、多くの方にとってストレスで御座います。


何となく分かるんですが、何でそんなにストレスなんですか?


何かを決断するということは、当然ですが「何かを切り捨てる」ということと同じです。


Aを取るか、Bを取るかという選択の場合、AもBも大切だから悩むのです。もしBの方が圧倒的に大切なような状況であれば誰も悩みません。


そんな状況で「Aにする!」と決断をすることはBを切り捨てるということ。それは人にとってストレスなので今回のように相手に決断を委ねるんです。


なるほど…

自信のなさ


とは言え、今回の小野さんのような場合は「決断がストレスだから」というわけではないでしょう。


ん? どういうことですか?


例えば5通目のLINE


もしも小野さんが「和食にするか洋食にするか」というように真剣に悩んでいるとしたら、決断がストレスになっているということもあるでしょう。


ですがその場合は「和食と洋食のどっちがいい?」というような質問になるはずです。


そもそも小野さんがそんなに食べたいものがあると思いますか?


うーん……


もちろん多少の好みくらいはあるでしょうが、そこまで強い好みはないことでしょう。
別に「洋食を選んじゃったら、和食が食べられないなあぁ……」という風に悩んでいるわけではないということです。


じゃあ、何で?


自分の選択が相手から引かれるのが嫌なんです。


例えば小野さんが「じゃあ居酒屋チェーンにしよう!」と決断をしたとしますね。
その場合、もしも飲み会の時に……


と言い出す人がいたら、小野さんは嫌ですよね。


ですので小野さんのような方は相手に決定を委ねたいと考えるんです。

NEXT:もっと言うと、わがままな「子供」って、思われたくないんです!

子供


という心理ももちろんあるでしょうが、それよりも大きいのが「大人に見られたい」という心理が一番大きいでしょう。


まだ続くんですか……長いですね……


まぁまぁ、これで終わりですから……


そもそも一般的に「あれしたい」「これしたい」と騒ぎ立てるのは子供がやることですよね?


まぁ、そうですね


もちろんこんな風に駄々をこねることはありませんが、こういう風に何かを決める時に「私は〇〇がいい!」と主張することは、一般的に「子供」とか「わがまま」と呼ばれてしまう存在になるでしょう。


確かに会議とかで頑なに意見を変えない人って子供っぽいですよね……


ですので、自分は「相手の意見を聞くことができる大人です」ということを示したいという意識がこうして「何がいい?」という質問になってしまうのです。


なるほど……


でも、富島さん。今いいこと言いましたね。


え? 私、何か言いました?


「自分の意見を頑なに変えない人って子供っぽい」です。

 

NEXT:相手に合わせる行為が実は「子供」っぽい!?

大人に見られたいだけの子供


そもそも子供とは何か、大人とは何か、という議論はともかくとして、今回は「状況に合わせることができる人」を大人、「状況を考えない人」を子供としましょう。


まぁ、大筋では当たっていると思います。


例えば先ほどの会議の例ですが、どうして「Aがいい!」と主張することは子供なのでしょうか?


だって他にも色々と意見があるのに自分の意見を押し通そうとしているじゃないですか。


その通りです。
つまり「様々な意見がある中で、撚り合せが必要な状況であるにもかかわらず、その状況を無視して自分の意見を押し通している」から子供であると言えるでしょう。


はい……


ですのでそういう状況であれば「あなたの意見は何ですか?」と相手に聞き、相手と意見をより合わせていくことこそが「大人の態度」なのです。


しかし、今回の小野さんの状況を考えてみましょう。


少なくともこの段階では相手の女性である安藤さんも「自分では決めたくないけど、小野さんが決めてくれないから嫌々決断をしている」のですよね?


はい、そうだと思います。


ということはこの状況においては「決断をしないで相手に意見を聞く」ということこそが状況を読めていない「わがままな立ち振る舞い」でしかありません。


イラストはちょっと極端ですが、彼らは「わがままに立ち振舞わない」ということを美徳にし過ぎたせいで、「わがままに立ち振舞わなくてはならない状況であっても、自分勝手に謙虚に振舞う」というわがままをしているのです。


なんか複雑ですね……


要するに状況を考えろ、ということですね。
相手から求められている立ち振る舞いをすることこそが大人であると私は思います。


いくら謙虚であろうと、控えめであろうと、自分勝手であろうと、その状況にあっていない立ち振る舞いは全て「わがまま」なのです。


確かに社会では「謙虚=大人」という状況が多いので勘違いしてしまうことも多いですが、謙虚こそがわがままという状況もあるということを忘れてはいけません。


「相手に合わせる」というのは「相手の意見を聞く」ということではないのです。相手が「強引に決めてほしい」と思っているときは強引に決めることこそが「大人の立ち振る舞い」なんですよ。

NEXT:じゃあ上野さん、どうしたらいいの??

で、どうするの?


という心理の上で、富島さんなら小野さんとどんな関係になりたいですか?
今の状況では決断という爆弾を誰かが処理しなくてはなりません。


もしも小野さんと円滑に関係を継続させたいのなら、毎回こちらが決断してしまうのが一番簡単です。


え〜私だって決断する嫌ですよ


そうなるともうどっちを取るかという選択になりますね。


決断というから分かりにくいのですが、これはもう「嫌なことの押し付け合い」なのです。
こっちが受け入れればストレスが溜まり、相手に押し付ければ相手のストレスが溜まる。


嫌な仕事を誰がするか、ということですね。


もちろん、富島さんのお気持ちは分かります。決断という仕事はしたくないけど、小野さんとは上手くやっていきたい。


ですがこれって「仕事はしたくないけど給料は欲しい」と言っているのと構造的には変わりません。もちろん逆に言えば今の段階では小野さんが「仕事せずに給料をもらっている」という状況なのですが、逆にこちらが相手に「決断」を押し付ければ今度は小野さんから同じお悩み相談を受けることになってしまいます。


……


本来なら小野さんのように「ワガママだと思われたくない」という方はワガママな人と一緒になった方がバランスは取れるのです。


良くも悪くも日本では「自分で決めたい」という人が非常に少ないのです。ですので逆に「相手の意見を聞く」という人が多過ぎて、そっちの人こそが「ワガママな子供」であると言えるでしょう。


もしも小野さんに好かれたいなら、毎回決めてあげればいいでしょうし、どうでもいいなら「あなたが決めて」と言えばいいでしょう。


折衷案として「今回は小野さんが決めて」というようにお互いに負担を分け合うという方法もありますが、相手が極端な子供、つまり「自分の意見を頑なに変えない人って子供っぽい人」であった場合は……残念ですがこの方法もあまり上手くはいかないでしょうね。


じゃあどうすれば……


まぁ「あなたが決めなさい」と強く言えば「富島さんが決めろって言ったから、仕方なく僕は決めたんだ。僕は「決めろ!」ってワガママを言う人に合わせて決める偉い大人なんだ。と思ってくれると思いますよ。

 

「相手に合わせる」という謙虚な姿勢が関係性のあだになることも。その場の空気で行動を変えることが”大人”の証拠です。
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TEXT/上野
都内のラブホテルに勤務するかたわら、Twitterでの厳しくも紳士的なアドバイスが話題に。著書『ラブホの上野さんの恋愛相談2』も好評発売中。
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