『フライパンリゾット』(若山曜子/主婦と生活社)

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 日に日に寒くなる今日この頃に温まる料理と言えば、鍋や汁ものなどが思いつきますよね。でも、たくさんの食材が必要だったり、それだけではお腹がいっぱいにならなかったりします。そんな時に“リゾット”はいかがでしょうか? 手が込んで難しそうなイメージがあるリゾットですが、『フライパンリゾット』(若山曜子/主婦と生活社)では、フライパンたった1つあれば15分で作れるリゾットレシピが紹介されていて、お腹が空いたらささっと作れるものばかりです。しかも、肉、魚、野菜などどんな食材でも使えるので主菜にもなり、これ一皿で十分お腹は満たされます。そこでこの中から3品を実際に作ってみました。

■最初にマスターしておきたい「基本のリゾット」(P.6)

 フライパンにオリーブ油、玉ねぎ、にんにくを入れて炒め、ここに洗っていない米、塩を加えてさっと炒めます。ローリエ、白ワイン、固形スープを溶かしたスープを2/3ほど加え、ふたをしないまま混ぜずに煮ます。汁けがなくなってきたら残りのスープを加え、再び煮、汁けがなくなれば最後にパルメザンチーズ、塩を加えて混ぜ、黒こしょうをふれば完成です。

 1品目は、まずはリゾットの作り方をマスターすべく、1番基本的でシンプルな味付けのリゾットを作ってみました。どんなリゾットでも、中心に芯が残るような“アルデンテ”という状態に煮るのがポイントです。そのためにも、米は洗わず炒める、スープを加えたら粘りが出ないように混ぜずに煮る、ふたをせずに一気に煮るというのが大切。これがきちんと守れれば本当に15分ほどで作れました。噛めば噛むほど口の中に芳醇なチーズの香りが広がり、何時間も煮込んだような味わいで、これが15分でできたとは驚きです。一気にリゾット作りが得意になった気分になれますよ。

■意外とごま油がいい仕事をする「豆腐と豆乳のリゾット」(P.18)

 フライパンにごま油、長ねぎ、しょうがを入れて炒め、米、塩を加えてさっと炒めます。ここに2/3の湯を加え、汁けがなくなるまで煮たら、残りの湯を加えて再び煮ます。豆腐、豆乳を加えて煮立つ直前で火を止め、塩で味を調え、最後に桜えびをのせれば完成です。

 2品目は、リゾットの材料としては珍しい材料を使った真っ白な一皿です。長ねぎ、しょうが、ごま油、豆腐、桜えびと、材料だけを見ると中華料理を作るような食材で、これで本当にリゾットが作れるの? と心配になってしまいます。でも、豆乳を加えることで基本のリゾットよりもあっさりとして、二日酔いの翌朝などにもさらっと食べられる、胃に優しいリゾットでした。

■缶詰を使えば手軽に豪華に!「かにとクレソンのリゾット」(P.74)

 フライパンにオリーブ油、玉ねぎ、にんにくを入れて炒め、ここに米、塩を加えてさっと炒めます。白ワイン、2/3の湯、ローリエを加えて汁けがなくなるまで煮て、残りの湯、かにのむき身を加えて煮ます。最後に生クリーム、パルメザンチーズを加えて混ぜ、クレソンをのせれば完成です。

 3品目は、ちょっと豪華にかにのむき身を使ったリゾットです。とはいっても、今回使ったかにのむき身は缶詰のもので、これを使えば手軽に作れて彩りも鮮やかになりました。食べてみると、かにの風味が口いっぱいに広がり、一段と優雅な気分に。また、上にのせたクレソンの苦みがかにの甘みを引き立ててくれ、お店の味にも負けないくらいの本格的な美味しさです。

 ちなみに、ここで使っているパルメザンチーズは塊のものをすりおろしたものを使っていますが、市販の粉チーズでも全く問題なく使えます。また、スープも固形スープを湯に溶かすのでOKと、極力難しい部分が排除されているので、初心者でも試してみやすくなっています。今回作った3種類以外にも、野菜をたっぷり使ったものや、肉を使ってよりおかず風にしたリゾットレシピなども紹介されています。

★みんなで美味しさを分かち合いながら食べたいリゾット

 ここでのレシピはフライパン1つ&15分で作れるものなので、1人暮らしの時にも役立つこと間違いなしなのですが1度作ると水分を含んだ米が膨らんで思った以上の量が出来上がったりします。そんな時にはお友達を呼んで、みんなで味わうのがオススメ。寒い夜は温かいリゾットをみんなで食べて、お腹も心も温まりませんか?

文=JUNKO