千葉県市川市の「八幡一番街」は、活気あふれる商店街。そのなかにある青果店「みやぎ屋商店」には、色とりどりの野菜や果物が並ぶ。それらに混じって毛づくろいしているのが、看板ねこのトロだ。特徴は、写真のようにときおり、お尻を高々と上げて「しゃちほこ」のようなポーズを繰り返すこと。

「じつはこれ『なでて!』というアピールなんです。とくにお尻をなでられるのが大好き。若い女性も好きなようで、自らスリスリしに行きます(笑)。小さな子供も平気なんです」(店主の娘の田口景子さん、以下同)

 トロがお店にやってきたのは、2012年3月。お店の裏で鳴いていた子ねこを、店主の田口雅章さんが見つけて保護したのだ。人なつこいので「飼いねこでは?」と1カ月ほど飼い主を探したが、結局、見つかることはなかった。

「面倒を見るうちにだんだんかわいくなってしまって。父が『この子は絶対に手放さない』と言って、飼うことになったんです。そんな父に恩を感じているのか、トロにとっては父がいちばん。抱っこは嫌いなのに、父にだけはおとなしく抱かれているんです。私には絶対に抱かれません(笑)」

 みやぎ屋商店では、トロの先輩である看板犬のメイも人気者。だが……。

「後から来たトロの態度が、だんだん大きくなってきて、メイとしては気に入らないみたいです。トロもトロで、 メイの存在は知らんぷり」

 猛暑が続く2017年の夏、ふかふかの毛並みのトロはさすがに参って、昼間はもっぱら日陰でお昼寝中。

「あまりに暑いと、冷房の効いた隣のお店のガラス戸に張りついて、中に入るチャンスを窺ってます」

 人間も犬も平気なトロだが、暑さにだけは弱かった!

(週刊FLASH 2017年8月8日号)