話題の怖い絵「レディ・ジェーン・グレイの処刑」の“本当の怖さ”

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11月4日放送の『美の巨人たち』(テレビ東京系、毎週土曜22:00〜)では、今話題の“怖い絵”の中から、ドラローシュ画「レディ・ジェーン・グレイの処刑」を紹介する。

今から450年ほど前、イングランド初の女王として即位したジェーン・グレイ。ところが、在位わずか9日間。のちにロンドン塔の広場にて、16歳という若さで処刑されてしまう。「レディ・ジェーン・グレイの処刑」は、望みもしない君主の座に祭り上げられ、断頭台に散った悲劇の少女ジェーンが、首を差し出す様子を描写した一枚。描いたのは、19世紀のフランス人画家ポール・ドラローシュ。国立アカデミー会員に最年少で選ばれた天才画家だ。

美しくも怖いこの作品には、幾つか気になる点が。処刑場所が史実とは異なり、幽閉されていた地下室。白い服の色も実際は黒だったという。また、人物の比率が不自然で、周りの人物よりも主役のジェーンをなぜかひとまわり小さく描いている。さらに、舞台の一場面のような絵になっており、実は舞台をヒントにした、ある演劇的な効果を取り入れていた。

この作品を究極の一枚にするために施した巧みな計算とは? いかにして“怖い絵”に仕立て上げたのか? 画家ドラローシュの企みに迫る。