麻布十番という街を語る上で欠かせない名店である『ピッコログランデ』。

グルメな芸能人のファンも多く、なかには「マイ・キッチン」と呼び、連日連夜顔を出すファンもいるほど。

今回は冬期限定の名物「バーニャカウダ」の美味しさとともに、『ピッコログランデ』という店のもつ求心力に迫りたい。



客席は1階席と2階席を備え、連日連夜賑わう
麻布十番を語る上で欠かせない名店

日本の素材を生かしてイタリア各地の料理にアレンジし提供するイタリアンレストラン『ピッコログランデ』。食通ならば一度は訪れておきたい名店のひとつである。

そんな名店へは麻布十番駅からアクセス。もちろん六本木周辺で待ち合わせて、タクシーで向かうのもいいだろう。

ヨーロッパの田舎風建築の一軒家レストランからは、いつも賑やかな雰囲気が漂い、訪れる人を温かく迎え入れてくれる。



まずテーブルに運ばれてくるのは、鍋に入ったアンチョビソース。
寒い季節しか食べられない!カラダの芯から温まる名物とは?

この時期『ピッコログランデ』を訪れたならば「バーニャカウダ ピッコログランデ風」のオーダーは外せない。

「バーニャカウダ」と聞いて、誰もが生野菜をアンチョビとニンニクのソースで食べるものと思うだろう。しかし、この店のバーニャカウダはひと味もふた味も違う。今まで食べていたバーニャカウダは何だったんだろうと思うほど驚愕の美味しさなのだ。

秘伝のソースは、ニンニクとアンチョビを混ぜ合わせペースト状にした後、生クリームと牛乳でのばし、この絶品ソースが完成する。



毎年10月下旬〜3月頃(予定)まで提供される「バーニャカウダ」は一度食べたら忘れられない美味しさ ※バーニャカウダの提供期間はその年により異なる
バーニャカウダを煮込む!秋から冬だけの季節に味わえる名物メニュー!

最初にテーブルに運ばれてくるのは、鍋に入ったアンチョビソース。そうお気づきの通り、このバーニャカウダは生野菜を食べるのではなく、このソースで野菜を煮込んで食べる料理なのだ!

鍋の登場とほぼ同時に、たっぷりとお皿に盛られた生野菜も登場。鍋に入りきるかと不安になるほどのボリュームである。

野菜はキャベツ、ニンジン、ヤングコーン、アスパラ、カブ、ブロッコリー、インゲン、パプリカなど種類も豊富。野菜を煮る工程は全てスタッフが行ってくれるので、初訪問者にも心強い。



まずはキャベツ以外の野菜を鍋に丁寧に並べ入れていく。この時点で既に鍋はキャパオーバー状態にも見える……

開業当時からこのスタイルでの提供を続け「もっと野菜を美味しく食べてもらえる方法はないか?」と改良を重ねていった結果、現在のスタイルに辿り付いたのだという。



もはや鍋のキャパは無視!上からどーんとキャベツをのせる。これが『ピッコログランデ』の名物だ!

20分ほど煮込む時間がかかるが、この味を一度知ってしまうと完成を待つ時間さえも愛おしく思えてしまうから不思議である。

自家製アンチョビソースは、煮込むほどに野菜の水分を含み、濃厚なソースからさらりとしたスープへと変身していく。



ついに完成!野菜出汁がたっぷりと溶け出したアンチョビソースは、極上のスープに変身

これがまたゴクゴク飲みたくなるほど美味しいのである。既にソースの段階でも充分美味しいところに、野菜の旨みが流れ込むのだから、美味しさは増大するのは想像に難くない。


他にも、スペシャリテぞろいの店なんです!



「前菜の盛り合わせ ピッコログランデ風」(2,400円〜)
「この店に来たらこれ!」という名物メニューが多数!

他にも『ピッコログランデ』では、「僕はココに来たら絶対にこれ!」とお決まりになるような名物メニューばかり。

たとえば、この日の盛り合わせに含まれていた「ブロッコリーのガーリックソテー」も人気メニューのひとつ。パスタのゆで汁でゆで上げるのが美味しさのポイント。単品でも注文可能で、これをまず頼むというファンも多いのだという。

また、季節が変わる度にメニューが変わり、新たな美味しさを発見できる店なのだ。訪れる人々も、ただ純粋に〈ピッコログランデの料理〉を楽しみたいという想いが強い。だからこそ、食を愛する芸能人も、こぞってこの店を訪れるのだろう。



「牛ヒレ肉のタリアータ トリュフのせ」(7,500円)。お皿にトリュフのペーストを敷き、その上からレアに焼き上げた国産和牛のヒレ肉、そしてトリュフ塩とたっぷりの秋トリュフを贅沢に ※要予約

「食材がある限り、ご要望には可能な限りお答えする」というのも同店に通う人が多い理由。「牛ヒレ肉のタリアータ トリュフのせ」も「薄切りの美味しいお肉にトリュフをのせて食べたいわ……」という要望から誕生した逸品で、通常メニューにはのっていない。



「ブロッコリーのリングイネ」(2,200円)。ベースはニンニクとアンチョビ。そこにパスタのゆで汁でクタクタに煮たブロッコリーをクラッシュしたものをプラスし、ソースに仕上げて行くスパゲッティも絶品

常連客は、ほぼメニューを見ずに「今日はこんなの食べたい」と、スタッフとの会話を楽しみながらオーダーしていく。

そんなちょっとしたわがままを叶えてくれるからこそ、この店は美味しいものを食べ尽くした食通著名人たちにも愛されてきたのだろう。



2階の客席。座席の配置も〈ピッコログランデ風〉と言えるほど特徴的。この席配置も居心地の良さもポイントのひとつ

料理ひとつひとつの美味しさから、味わった人は一様に「ここ美味しいのよ」と身近な人を連れて来たくなる。だからこそ、常連客が友人を連れて訪れ、またその友人が家族と、その家族が大人になって……と良いサイクルでお客さんが続いていくのだろう。

この冬、ぜひ同店を訪れて大人の階段を一歩のぼってみてはいかが?