アフガニスタンで旧支配勢力タリバンに拘束される前に撮影されたボウ・バーグダール軍曹(2014年6月1日公開)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】アフガニスタンでの従軍中に脱走し、武装勢力に5年間拘束された末に解放された米陸軍のボウ・バーグダール(Bowe Bergdahl)軍曹(29)に対し、米軍法会議は3日、禁錮刑を科さない決定を下した。同軍曹を「反逆者」と呼んでいたドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領はこの判決を「完全な恥辱」と呼び批判した。

 バーグダール軍曹は裁判で、脱走と同僚兵士を危険にさらした罪を認めており、最高で終身刑を言い渡される可能性があった。だが米国防総省によると、軍法会議は同軍曹に対し、不名誉除隊と、二等兵への降格、1万ドル(約110万円)の罰金を科した。

 トランプ大統領は昨年の大統領選中、バーグダール軍曹を死刑に処すべきだと主張していた。アジア歴訪に出発したトランプ氏は大統領専用機「エアフォース・ワン(Air Force One)」の機内からのツイッター(Twitter)投稿で「バーグダール軍曹に対する判決は、われわれの国と軍に対するまったくもって完全な恥辱だ」と表明した。

 バーグダール軍曹は、2009年にアフガニスタン東部の基地から脱走した直後、旧支配勢力タリバン(Taliban)に拘束され、タリバン系武装組織「ハッカニ・ネットワーク(Haqqani Network)」に引き渡された。

 同軍曹は隣国のパキスタンで5年間にわたり捕虜となった末、2014年にタリバン戦闘員5人との捕虜交換で解放された。当時のバラク・オバマ(Barack Obama)大統領はこの取引をめぐり激しい非難にさらされた。
【翻訳編集】AFPBB News