オレだってやると決めた時はビシッとやる!

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ご存じアガサ・クリスティによる1934年の有名な推理小説『オリエント急行殺人事件』。これはアフバート・フィニー、イングリット・バーグマン、アンソニー・パーキンスらを迎えて映画化され、1974年に爆発的なヒットを記録。第47回アカデミー賞の6部門でノミネートされ、バーグマンが助演女優賞を受賞するに至った。そんなオリジナル作品の興行収入を超えることはできるのかというプレッシャーのなか、このほどケネス・ブラナーが監督および主役の“ポワロ”を務めるそのリメイク版が完成し、ワールドプレミアがロンドンで開かれた。登壇した俳優・女優陣の豪華な顔ぶれからもこの作品への力の入りようが伝わってくると評判だ。

ロンドンの「ロイヤル・アルバート・ホール」で2日に行われた『オリエント急行殺人事件』のワールドプレミア。アンジェリーナ・ジョリーも一度は出演が決まったものの降板を申し入れており、プレミアでひと際注目を集めたのは“ピラール・エストラバドス”役を演じる女優のペネロペ・クルス(43)。ベテランのミシェル・ファイファーはストーリーの鍵を握る未亡人“キャロライン・ハバード夫人”役を演じ、大御所ジュディ・デンチは“ナタリア・ドラゴミロフ公爵夫人”役。個性的な女優がズラリと登壇した。

そして男性陣で注目されたのが俳優のジョニー・デップ(54)。自身もお気に入りの人気キャラクター“ジャック・スパロウ”とその日の彼はまるで正反対であった。ロックミュージシャンとしての活動も大事にしているジョニーだけにヘッドバンギングをするなら髪は長い方が良かったであろうに、今の彼はそれをかなり短くカットしてオールバックに。シンプルなヒゲと合わせ、こんなに清潔感のあるジョニーも久しぶりである。

ちなみにこの作品で彼が演じるのはヒーロー役ではない。60代の実業家で大富豪、しかし間もなく殺害されるアメリカからきた少し謎めいた男“サミュエル・エドワード・ラチェット”役である。役柄の雰囲気を大切にしていたように見えるその日のジョニー。このところ泥酔だ散財だ、DVだ女癖の悪さだと私生活の悪い噂で大変騒しかったが、この作品は大ヒットの予感があり、彼にとってもゴシップまみれの自身の姿を今一度見つめ直すきっかけになりそうだ。2018年にはハリウッド俳優としてますますの活躍を期待したい。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)