【ルヴァンカップ決勝プレビュー】無冠の歴史に終止符を打つのは《C大阪vs川崎F》

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▽JリーグYBCルヴァンカップ決勝戦が4日に埼玉スタジアム2002で行われる。

▽1992年から始まったJリーグカップ。25周年を迎えるルヴァンカップ決勝戦のカードは初の決勝進出となったセレッソ大阪と、8大会ぶりの決勝進出となった川崎フロンターレだ。

◆両者激闘を経てファイナルへ

▽C大阪は、準決勝で大阪を二分するライバルのガンバ大阪と激突した。10月4日にホームで行われた第1戦を2-2で終えたが、4日後に迎えたアウェイでの第2戦をMF木本恭生の劇的ゴールにより、2-1で勝利。激戦のダービーマッチを制し初の決勝進出を決めた。

▽一方の川崎Fは、ベガルタ仙台と対戦した。アウェイに乗り込んだ第1戦を2-3で先勝を許したが、ホームでの第2戦を3-1で白星。トータルスコア5-4とし、8大会ぶりの決勝進出を果たした。

▽共に死闘の末、ファイナルの舞台に勝ち上がった両者。どちらも勝てば初のタイトル獲得となる。この決勝のチケットは、2013年の埼玉スタジアム2002会場変更後初となる完売。新たな歴史に名を刻むチャンスを掴んだ両者の一戦は、準決勝と同じく激戦になること間違いない。

◆リーグ戦では1勝1敗

▽今シーズンのリーグ戦での対戦成績は1勝1敗。最初の対決となったヤンマースタジアム長居での明治安田生命J1リーグ第9節では、C大阪が67分にMF山村和也、87分にMF清武弘嗣がゴールを決めて2-0で快勝した。

▽一方、等々力陸上競技場で9月30日に行われたJ1第28節では、19分にMF谷口彰悟、45分にFW小林悠がゴールを奪うと、後半にも3ゴールを上積み。川崎Fが5-1で完勝した。

◆最高潮のムードで無冠脱却へ〜セレッソ大阪〜
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▽直近の川崎Fとの対戦では大敗したものの、チームはその後見事に復調。公式戦6試合を5勝1分け、リーグ戦に至っては3戦全勝という最高のムードでこの一戦を迎えることとなった。

▽さらに、C大阪は今シーズンのリーグ戦とルヴァンカップを並行して戦うためにターンオーバーを採用してきた。チーム全体でモチベーションを高く保ち、ルヴァンカップは負けなしで決勝の舞台まで辿り着いた。まさに選手全員で掴んだ初のタイトル獲得のチャンスだ。

▽C大阪は、Jリーグ加盟以降獲得したタイトルはここまでなし。優勝が懸かった2000年のJ1リーグ1stステージと2005年のJ1リーグ、決勝に進出した2001年と2005年の天皇杯でタイトルを目前で取りこぼしてきた。しかし、今シーズンは開幕前に騒がれたプレーオフ昇格チームの1年でのJ2降格というジンクスも打ち破り、そしてクラブ初の決勝進出を決めるなど、チームの勢いと充実度は共に十分。調子の良さを前面に出して、初のタイトルを手にしたい。

◆プレッシャーを跳ね除けシルバーコレクター脱却へ〜川崎フロンターレ〜
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▽一方の川崎Fは、公式戦直近2試合で1勝1分けと下降気味だ。天皇杯準々決勝の柏レイソル戦でベスト16敗退、直近のJ1第31節の柏戦を2-2で引き分けたことで首位・鹿島アントラーズに勝ち点2差から4差に拡大。今現在、自力でタイトルを獲得できる大会はこの大会のみとなった。

▽ルヴァンカップを落とせば、今シーズンも無冠で終わる可能性が高くなるプレッシャーがある中で朗報も。戦線を離脱していたMF大島僚太、MF阿部浩之、DF武岡優斗が今週トレーニングに完全合流。先月21日のJ1第21節のサンフレッチェ広島戦で太ももの負傷で途中交代し、直近の柏戦2試合を欠場していたGKチョン・ソンリョンの復帰が濃厚となった。ここ数試合で采配を困らせていた負傷者の復帰は大きく、この大一番に選択肢が広がったことはポジティブな要素だ。

▽川崎Fには、シルバーコレクターという汚名を着せられてきた歴史がある。J1では3度の2位、天皇杯では決勝で1度、そしてルヴァンカップで3度決勝で敗れるという苦渋を味わった。特に昨シーズンには、J1・1stステージ、チャンピオンシップ、天皇杯と3度の優勝機会を逃した。今回の一戦は、その悔しさを晴らすのには絶好の舞台。これまでの雪辱を果たし、悲願の初タイトルを掲げたい。

【予想スタメン&フォーメーション】

◆セレッソ大阪(4-4-2)
(C)CWS Brains,LTD.
GK:キム・ジンヒョン

DF:松田陸、マテイ・ヨニッチ、木本恭生、丸橋祐介

MF:山口蛍、ソウザ、水沼宏太、清武弘嗣

FW:杉本健勇、柿谷曜一朗

監督:尹晶煥▽C大阪は[4-4-2]。センターバックでは、ルヴァンカップで目覚ましい活躍を見せ、最近ではリーグ戦でもレギュラーの座を掴んだ木本がDFマテイ・ヨニッチとコンビを組むだろう。日本代表招集の影響でこの一戦がルヴァンカップ初出場となるMF山口蛍がMFソウザとダブルボランチ、FW杉本健勇が柿谷とのツートップを組む。また、ここに来て山村もケガから復帰。ジョーカーとして使われる可能性が高いだろう。

◆川崎フロンターレ(4-2-3-1)
(C)CWS Brains,LTD.
GK:チョン・ソンリョン

DF:エウシーニョ、谷口彰悟、エドゥアルド、車屋紳太郎

MF:大島僚太、エドゥアルド・ネット、家長昭博、中村憲剛、長谷川竜也

FW:小林悠

監督:鬼木達

出場停止:奈良竜樹▽一方の川崎Fは[4-2-3-1]。GKにはチョン・ソンリョンが復帰。出場停止のDF奈良竜樹のセンターバックにはDFエドゥアルドが入るだろう。また、ダブルボランチにはリーグ戦で2試合の出場停止が科されていたMFエドゥアルド・ネットと負傷から復帰の大島が組むことを予想。左サイドは準決勝第2戦で川崎Fの決勝行きを決定づけるゴールを奪った長谷川が務めることになりそうだ。

【注目選手】

◆FW柿谷曜一朗(セレッソ大阪)
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▽キープレーヤーは、今シーズンから主将を務める柿谷だ。今シーズンは、左サイドを主戦場とし、苦しみながらも攻撃の起点を務め続けた。そんな中、準決勝第2戦ではFWで先発して1ゴール。直近のリーグ戦でも得点を記録し、本来の輝きを取り戻しつつある。4歳の頃からC大阪のスクールで育ち、シンボルナンバー「8」を背負うエースが望むことは、桜軍団の初となるタイトル獲得。「自分が結果を出してチームを助けたい」と意気込むように先制点を奪取し、ルヴァンカップ初制覇に突き進みたい。

◆MF中村憲剛(川崎フロンターレ)
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▽一方の川崎Fは、MF中村憲剛をチョイス。悲願の初タイトル獲得へ誰よりも渇望しているのが、今シーズンで在籍15年目を迎えたこの男だ。プレッシャーのかかる一戦に本人も「立ち上がりがすごく大事」とコメント。多くの悔しさを味わったバンディエラが川崎Fに落ち着きをもたらすことができれば、自慢の攻撃力も次第に発揮されるはずだ。まずは安定した入りを見せて、試合のペースを掌握したい。