「子どもに十分な教育を」と、親なら誰しも願うことです。しかし収入が低くなりがちな母子世帯では、高校卒業後の進学に対しての不安は大きいもの。実際、どの程度準備すればいいのか?お伝えします。

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シングルマザー家庭の一番大きな悩みは子どもの教育費

シングルマザーは一般の世帯よりもお金に関する不安を大きいものです。その中でも一番大きな悩みは子どもの教育費に関することです。

<お金相談で代表的な悩み>
・子供に十分な教育を受けさせてあげられるか不安
・老後資金
・生活費(貯蓄、節約、借金等)
・仕事や就職

今回は、教育費に関してお伝えします。

学費だけでも準備したい!

高校卒業後の進学率は8割とも言われています。母子世帯でも、子どもが希望するならできる限り進学させてあげたいというのが親心です。では具体的にいくらかかるのでしょう。以下の図のように大学進学の場合、4年間で必要な教育費は仕送りまで含めると1000万円近くになります。

これだけのお金を用意するのは一般の世帯でさえ大変なことです。しかし、可能であれば学費(国公立270万円、私立文系430万円)だけでも親が準備してあげたいものです。生活費に関してはアルバイトや奨学金で本人が賄うという方法です。



お金はコツコツと貯めるしかありません。従って早いうちから少しずつでもいいので貯め続けることがポイントです。例えば、携帯電話を格安携帯に替えて5000円節約ができ、それが10年間継続すれば60万円の節約になります。60万円あれば国公立の1年間の学費に相当します。このように節約を考える時は毎月いくら節約できるという金額だけではなく、これが10年20年続けばいくらになると、長期目線で考えてください。日々の節約も教育費という「大義」があれば、親も子も頑張れます。

諦めないで!夜間(2部)なら学費半額!

学費も厳しいという場合は、夜間部(二部)に進学すれば、学費は約半額(国公立140万円、私立文系230万円*大学によって異なる)になります。国公立だと軽自動車1台の学費です。子ども自身がしっかりとした目標意識があり学びたいという場合は、大学進学を諦めるのではなく、夜間(2部)という選択肢があってもいいのではないでしょうか。

上記でもお伝えしたように、生活費はアルバイトや奨学金の利用が必須になるでしょう。しかし、奨学金は「借金」です。申し込む前に親子で奨学金について学び、卒業後の返済についても考えておく必要があります。以下の「奨学金を利用する前に注意したい6つのポイント」に詳しく書いてありますのでご覧ください。
詳しくはこちら⇒奨学金を利用する前に注意したい6つのポイント

成績の良い子は親孝行

成績がいいと、国公立大学への進学が可能になり学費が楽になります。また特待生制度に恵まれますので、学費の免除や給付金を受取ることができ、親としては家計が助かることでしょう。

私立の中高一貫校に特待生で入れば、6年間授業料が免除になります。進学塾でさえ、成績の良い生徒には特待生制度を設けているケースがあります。奨学金を借りる事になっても無利子が選べるようになり、将来のリスクを減らすことができます。このように成績の良い子はとても親孝行です。しかし、そのような子どもに育てることができるかどうかは親次第です。

子どもの学力を伸ばすには、小学1年生からの家庭学習がとても大事です。シングルマザーで子どもの勉強まで見るのは時間的にも大変だとは思いますが、子どもは親を喜ばせようと、手をかけた程だけ頑張ります。「子どもに十分な教育を与える」事は、必ずしも「お金」が必要とは限りません。

小さい頃からの家庭学習を大切にし、勉強ができる雰囲気作りを大切にしましょう。夕食後の勉強時間は母親も一緒にスキルアップの為の勉強や読書を習慣付けていくと、親子で勉強に集中でき相乗効果が図れます。学習塾に多額のお金をかけることより、小さい頃からの家庭学習の習慣のほうが大切ではないかと思います。

教育は子どもの「生きる力」になります。経済的に豊かな人生を送るには教育は必要です。「貧困は連鎖する」と言われますが、貧困だけでなく豊かさも連鎖します。今が豊かであれば、それらを連鎖させ、貧困ならば断ち切る覚悟で子どもに「教育」を与えていくことが大切です。
(文:二宮 清子)