今シーズンはチームトップの得点を叩き出している杉本。ルヴァンカップ決勝は、古巣との対戦となるが気負いはない。 写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 セレッソ大阪の主砲に余計な硬さは一切見られなかった。日本代表ストライカー、杉本健勇はルヴァンカップ決勝に向けて心強い言葉を残している。
 
 11月4日に行なわれるルヴァンカップ決勝の前日、埼玉スタジアムで練習を行なったC大阪。その中で笑顔を浮かべるなど、リラックスした表情を見せた杉本は、「最高の雰囲気ですし、しっかり明日出すだけです」とチーム状態、そして自身のコンディションの良さを話した。
 
 今シーズンのJリーグで得点ランク2位の19ゴールをマークしているストライカーは、「もちろんタイトルを獲りたいという気持ちはありますけど、決勝だからと言ってプレーが変わることもない」と、平常心を保っている。
 
 しかし、その双肩に懸けられているのは、クラブ史上初の栄冠。ジュニアユース時代から桜カラーのユニホームに袖を通してきた杉本は、そのことを十分に理解している。
 
「セレッソは今までタイトルを獲ったことがない。小さい時からプレーしてきて、いつかは自分がトップチームに上がって、タイトルを獲るということを一つの目標としてやってきた。今は目の前にそのチャンスがあるので、しっかり掴み取りたい」
 
 迎え撃つ川崎フロンターレは、9月30日のJ1リーグ28節で、1-5と屈辱の大敗を喫している相手だ。杉本は、そのリベンジも誓っている。
 
「皆さん、知ってると思いますけど、技術が高くて、攻撃的なサッカーをしてくる。Jリーグのアウェー戦ではやられている。だから相手は良いイメージを持っていると思うけど、僕らもしっかりチャレンジして勝ちたい」
 
 通算成績でも8勝7分け11敗と負け越している難敵が相手とはいえ、やってきたことへの自信は揺るがない。ルヴァンカップは代表戦などによってここまで未出場だが、「自分がゴールを決めて勝てたら嬉しいですけど、チームが勝つことが一番」とフォア・ザ・チームを掲げた背番号9番は、強い意気込みも口にしている。
 
「ここまで連れてきてくれたみんなが一生懸命にやってきてくれたというのがある。相手もそうだと思いますけど、俺らの方が気持ちは強いと思うし、あと一歩の場面とか気持ちで負けないというのはみんなが持っていると思います」
 
 勝てばキャリア初のタイトルだ。「サッカー人生が続いていく中で何回もあることではないと思う」と、決勝戦への想いも口にしたC大阪の点取り屋は、はたして、季節外れの桜を咲かすことはできるのか。その一発に期待は高まるばかりだ。
 
取材・文:羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWEB編集部)