韓国出身5人組ダンスボーカルグループのKNK(クナクン)が10月11日発売の両A面シングル「U/BACK AGAIN」で日本デビューした。メンバーは、キム・ジフン、キム・ユジン、パク・スンジュン、チョン・インソン、オ・ヒジュン。2016年の韓国デビューまでに5年の時間を費やして歌やダンスに磨きをかけてきた。実際、平均身長185センチから繰り出すダンスパフォーマンスは迫力があり、歌唱力も圧巻。加えて、モデル並みのルックスと三拍子揃った魅力で韓国や日本のみならずアジアで注目を集める。米ビルボード誌でも「2016年上半期K-POP将来有望な新人グループTOP8」、「2016年K-POPベスト新人グループTOP10」に選出されるほどだ。日本デビューを迎えた5人に話しを聞いた。【取材・撮影=木村陽仁】

心の扉をノックする

――グループ名の「クナクン」には「K-POPの扉を開く」という思いが込められているそうですね。その名前に込めた想いを聞かせてください。

ユジン

スンジュン いま、お話しされたように「K-POPの扉をノックする」という意味があります。これには韓国のみならず、世界の色んな人達に聴いてもらい、私たちの存在を知ってもらうという思いも込められています。「K-POPの扉」だけでなく「各国の人たちの心」もノックするという意味ですね。それと「大きな人になれ」という願いもあります。

――日本デビュー以前から日本をはじめアジアでライブをされていますが、各国での反応の違いはありますか?

スンジュン 特にこれと言った違いはなくて、本当に皆さん、情熱的に私たちの曲を聴いて喜んでくれていることを感じます。そういうところも含めて、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。

――それでは皆さん、それぞれこれまでにどう歩まれて、どういう音楽を聴いてきたのか、教えてください。

ユジン 私はクリス・ブラウンやドレイク、韓国のパク・ジェボムさんの曲をよく聴いていました。BAP先輩の事務所で1年ぐらい練習生をしていて、その後、入試に向けた勉強をしていました。その時に、KNKのオーディションを受けて、今に至ります。

スンジュン JJ Projectに「明日、今日」という曲があります。それを聞いていました。それで、私は最初、Big Hit Entertainmentというところに所属していて、その後はJYPエンターテインメントにいました。それで今の事務所に移ってKNKとしてデビューしました。

ジフン 私が好きなのは、チョン・ジュンイルさんとキュヒョンさんの曲が大好きでよく聴いていました。私はアカデミーで、音楽の勉強をして、KNKとしてデビューしました。

インソン 私はパク・ヒョシンさんを凄く尊敬していて、よく聴いています。経歴はBig Hit Entertainmentにいて、その後はFNC、そして今の事務所に移籍して、デビューすることになりました。

スンジュン

ヒジュン 私は椎名林檎さん、ONE OK ROCKさん、ユ・ジソンさんがすごく好きで聞いていました。経歴は、幾つかの事務所にいて、今の事務所に移ってデビューしました。最初はバンドとしてデビューの準備をしていましたが、今の事務所に移ってダンスグループとしてデビューすることになりました。

――ヒジュンさんは、楽器とボーカルでバンドデビューする予定だったと聞いたことがありますが。

ヒジュン 踊りも大好きなので、結果ダンスグループに加わりました。バンド時代はギターを弾いていました。もちろん今もよく弾いていますよ。いつかチャンスがあればみなさんにお見せしたいですね。

――K-POP=ダンスミュージックという印象がありますが、皆さんが先ほど挙げられた韓国のアーティストの方はそういうダンス系ですか?

ジフン バラード曲を歌う方が多いです。K-POPはダンスグループもいますが、ダンスでも早いダンスをされる方もいます。私たちはそういう早いダンスとバラードの両方を取り入れてやっていきたいと思っています。

――韓国ではバラードが主流ですか?

ジフン バラードだけでなく、ダンスミュージックやヒップホップなど、ジャンルは幅広く人気です。

――KNKさんが韓国でデビューした曲「KNOCK」もバラードでした。

スンジュン というよりも、ダンスの要素が強いです。その後に出した「太陽、月、星」(セカンドシングル「GRAVITY」=2017年5月25日発売=に収録)とぃう曲がありますが、それもダンスバラードです。ちなみに、この曲はまだ日本では発売されていませんが、日本の方たちに凄く合いそうな曲だと思います。

歌とダンスで表現する失恋

――日本デビューシングルは、韓国で発売された「U」と「BACK AGAIN」の日本語版です。両曲とも失恋といいますか、淡い恋の行方を描いていますが、これもダンスバラードです。なかでも「U」に関しては、その世界観が見事に振付で表現されています。そもそもこれをどうやってダンスで表現しようと思ったのでしょうか。

ジフン

ユジン ステージに立った時に、また、歌っている時に、その世界観に入り込んでいますので、自然のその世界観は表現されていると思います。

――「U」は冒頭、床に座って起き上がり、激しいダンスへと向かっていく振付になっています。皆さんの表情や動きからして座っている段階から曲の物語が始めっているように感じました。

スンジュン この曲は、別れた恋人にまた自分の元に帰って来て欲しいというメッセージが込められた曲です。主人公の心模様を表すために激しくダンスをする場面もありますし、フィオーリダンスという、つむじ風のように足をぐるぐると回すダンスもあって、見ていても楽しめると思います。

――皆さんはこの曲に関してどういう想いがありますか?

ヒジュン 歌詞にある切ない気持ちを聴いている人、見ている人に伝わるように、想いを込めてパフォーマンスしています。

インソン 先ほども話がありましたが、別れた恋人にまた帰ってきて欲しいというメッセージが伝わるように、ジャスチャーひとつ一つに想いを込めてやっています。

ジフン 私の場合は、プロデューサーのディレクションに従ってやるタイプなので、レコーディングのときはそれを反映させて歌いました。

ユジン 私も教えに対して凄く忠実にやっていきたいと思っています。忠実におこなっていくことで、ステージに立った時にその曲に没頭することができるんです。余計なことを考えないと言いますか、歌に集中することで表現できる、生まれてくる感情もあると思います。そうやって曲の世界観が、感情となって滲み出てくるのではないでしょうか。

インソン

――「曲に没頭する」というお話がありましたが、歌詞もそうですが曲そのものを自分の中に落とし込む作業に注視されている?

ユジン そうです。ファンの方たちや聴いて下さる方たちにちゃんと曲のメッセージや世界観を伝えないといけない。それを実現させるためには、自分の中できっちり理解して、ちゃんと歌うことが大事です。わたしなかでの捉え方一つによっても伝わり方は変わりますから努力しています。

――韓国で流れているミュージックビデオを観ましたが、一つのミュージカルを見ているような印象を受けました。曲のメッセージをどうやって伝えるのか、そうした細部のところまでこだわっている感じがしました。

スンジュン 有難うございます。これまで韓国で発売された楽曲は、作曲家のキム・テジュさんが作ってくれた曲ですけど、キム・テジュさんとかなり意見交換をしながら作業してました。特に歌詞については、どういう想いが込められた曲なのか、ということを話し合ってまた一人で考え、解釈するようにしています。

 今回の「U」と「BACK AGAIN」は日本語の歌詞ですけど、基本的に韓国語の歌詞とは似たような内容です。でも、やはり言葉の差があって、単語とか表現が違ってくると、歌詞の意味も微妙に違うんですね。日本語はまだ慣れてないから、その分、ものすごく日本語の歌詞に集中して考えてました。

 それはミュージックビデオに関しても一緒ですね。自分なりに考えた内容をダンスパフォーマンスでどう表現していくかを凄く悩みました。

――ということは、ダンスの動きは指先まで神経を尖らせながらやられているんですね?

スンジュン そうなるように努力しています。実は、振付やダンスはジフンが、練習生時代からリーダーシップを発揮して教えてくれたんですよ。一から百まできっちり教えてくれました。「太陽、月、星」という曲もジフンが全部振付を担当しました。

それぞれの人柄

――歌と振付ではリーダーシップを発揮されているジフンさんはあるところによると、普段の時はおっとりされているとか?

ヒジュン

スンジュン どうですかね。でも凄いリーダーですよ。本当に良いリーダーです。私やユジンよりも年が下なのに、リーダーシップをもってくれています。リーダーというのは楽じゃないじゃないですか。それなのに、きっちりとやりきる。皆をまとめあげて引っ張っていく、そういうところが凄いなと思います。あと、振付を最初から最後まで考えて作ってくれる、そのやりきる凄さは大した人だなって。

ユジン リーダーという役割自体がかなりプレッシャーだと思うんですね。それにも関わらず、皆をまとめあげるところをスムーズにやっている。デビューして1年6カ月ぐらい経つんですけど、彼がいることによって、私たちの今の姿があるだと実感します。これからはもっともっとスムーズになっていくんじゃないかなという期待があります。

――そんなユジンさんは、韓国のバラエティ番組を見た印象では、凄くヤンチャという感じがしましたが、皆さんから見てどうですか。

ユジン そういうことはよく言われます(笑)。

スンジュン ユジンは見た目が凄く男らしい。ファッションもヒップホップ系で、ラフな感じの服を着たりするので、ヤンチャな感じに見えますけど、実は全然違っていて、非常に真面目な好青年です。

――ヒップホップは結構聴かれるんですね?

ユジン 大好きです。曲も書きます。

――曲を書くときはどのようなスタイルで書いていますか?

ユジン 曲を作るときは、KNKとして良い曲かどうか、KNKに似合う曲がどうかを考えています。自分が好きだとか、自分がこういう事をしたいというよりも、KNKのイメージ、そしてKNK的にはどうなのかな、ということを考えるのが先ですね。グループとしてのことをもっと重視しています。歌詞については色んなパターンを作って、それを誰かに聴かせたり、読ませたりして、アドバイスをもらって最終的に決めます。

――KNKのイメージに合わせるとありましが、どういうイメージ?

ユジン 皆が一緒になってから3年ぐらいが経ちますので、メンバーがどんな音域をもっていて、どういう得意分野があって、どういうジャンルが合うか、というのは全部わかっています。例えば、収録曲で見た場合、好きなのをばっかりやってしまうと、バラバラになってしまいます。ロックが好きだからロックとか、ヒップポップが良いからヒップホップだけやっていくと、まとまりがなくなってしまします。それぞれのイメージ的にもバランスが合わないと思うんです。なので、そこを重視しています。

――ユジンさんとメインボーカルをとるインソンさんは水泳を8年間やってたんですよね。今はやっていないんですか。

インソン 今は趣味でやってるくらいです。だいたい海外に行くと宿泊のホテルにプールが付いているじゃないですか? そういうところで泳いだり。

KNK

――インソンさんのイメージは?

スンジュン 歌が本当に本当に上手で。歌番組のリハーサルで、イヤモニから歌声が聴こえてくるんですよ。簡単に歌っているのにその歌声が本当に上手で、それを聴く度に誇りに感じるんですよ。KNKの凄い立派なボーカルだなと思っています。

――とはいえ、インソンさん、実はすごく緊張されるらしいですね。緊張を和らげるためにしていることはありますか?

インソン ボイストレーニングや発声練習でやる「プるる」(口を震わせる)とか、ストレッチとか。一生懸命にやることでも緊張はほぐれますね。

――ヒジュンさんについてはどうですか?

インソン 可愛いし、いたずらっ子。というか笑わせてくれるんですよ。結構、面白い事を言う子です。

――バラエティ番組を観た感じでは一番のシャイという印象を受けましたが。

インソン 可愛い。

――ギターを教えたりはしないですか。

ヒジュン それはないですね。家で弾いています。

――一方のスンジュンさんはそのバラエティ番組でブリッジをされていました。でも運動嫌いとも聞いたことがあります。

スンジュン 好きではないですね。

――ホラーも嫌いでしたよね。

スンジュン 『呪怨』とか『貞子』、『着信アリ』は本当に怖い。一番怖いのは日本の恐怖映画ですよ。

――スンジュンさんはすごくクールなイメージがありますが。

ヒジュン 全然。ただの怖がりだと思います。

――普段はどんな感じなんですか。

ジフン 本当に純朴な青年な感じですね。普段からも怖がりですけどね。

――ちょっとしたことでも? たとえば虫とか。

スンジュン ダメです。

――ユジンさんも怖いものが苦手と聞きましたが。

ユジン 私も驚くのは驚くんですけど、驚く度合いがマックスが100だったとしたら、スンジュンは100で、私は40ぐらいです。

――ちなみに好きな日本語は?

一同 愛してる、おはよう、ティンカーベル、KNK!

――皆さんと印象は1年前に韓国で放送されたバラエティ番組とでは雰囲気も変わりました。

スンジュン この1年半の間に5枚のアルバムを出しています。当時は「KNOCK」や「BACK AGAIN」などパワフルなイメージの曲でしたが、今では「太陽、月、星」とか「雨」など叙情的な曲を歌っているので、そういった面でも私たちのイメージが変化しているかもしれません。

――改めて、「U」と「BACK AGAIN」はどう聴いてもらいたいですか。

スンジュン とっても強烈で、力強いダンス曲です。「U」と「BACK AGAIN」も両方とも歌詞は切ない、でも振付は非常にパワフルです。こういう良い天気の日や、落ち込んでいるときに聴いてもらえたらいいなと思います。

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ジフン ジフン スンジュン スンジュン ユジン
ユジン KNK KNK