犬の黒目が大きいのはどうして?

なぜ犬の目は黒目がちなのでしょうか?気になったので、犬の黒目が大きい理由について探ってみました。また、犬の黒目が白いときに心配されることについてもご紹介していきます。

白目があると自然界では不利

今はペットとしてかわいがられている犬たちですが、かつては野生動物として自然界に生きていた時代がありました。自然界は弱肉強食の世界。その世界の中で、自分のこれからの行動を相手に読まれてしまうのは致命的と言えるでしょう。

白目があると黒目が目立ち、視線の動きが一目瞭然。そうすると、どの獲物を狙っているのか、どの方向に逃げようとしているのかが相手にわかってしまい、不利です。ですが、黒目だけなら視線の動きがわかりにくくなります。

つまり、自然界では黒目が大きくないと生き残るのが難しいのです。そのため、犬やほかの動物たちの目は黒目がちなのだと考えられています。

人類も元々は黒目がち!?

ちなみに、人類の祖先も元々は白目が露出しておらず、犬のように黒目がちな目をしていたようです。人類は進化の過程で集団で狩りを行うようになり、その際に『アイコンタクト』でコミュニケーションを取る必要があったため、白目を露出させるようになったと言われています。

犬の黒目が白いときは要注意!

愛犬のかわいい目を見つめているときに、「ん?白っぽい?」と感じたら注意が必要です。犬の黒目が白く濁っているときは、白内障の可能性があります。

白内障

白内障は水晶体の一部、もしくは全体が白く濁ったように見えるのが特徴です。遺伝的な先天性のものと後天性のものとがあります。後天性の場合は老齢によるものが最も多く、そのほか外傷や糖尿病の合併症で発症することもあります。

白内障の症状

濁りのせいで目が見えづらくなり、視力が低下します。進行すると、失明に至ることもあります。

白内障は目が白く濁るので、飼い主さんがすぐに気づくように思えますが、目ヤニや充血などといったわかりやすい症状が少ないため、初期の段階では気づきにくいです。白く濁っていることに気づいたときには、既に重症ということもあります。

歩くときにふらついていたり、家具や壁にぶつかったり、段差につまずくことが多くなったら白内障が疑われます。また、糖尿病が原因である場合は、多飲多尿になります。

白内障の治療法

白内障治療薬を点眼して、病気の進行を遅らせる処置をします。人工の眼内レンズを挿入する手術によって視力が回復することもあります。白内障は、飼い主さんが気づかないうちに進行してしまう病気です。「白内障かも?」と思ったら、早めに動物病院で受診をしましょう。

犬の白目について

『白目』の役割

白目は医学用語で『強膜』と呼ばれています。強膜は眼球の外側にある膜で、目を衝撃から保護したり、眼球の形を維持したりする役割をしています。

人間以外の動物の目にも強膜はあります。ですが、人間のように白く大きく露出している動物はいません。強膜が露出している動物もいますがその色は白ではなく、目立ちにくい色をしています。

犬もちらっと白目を見せることがあるのでご存知かとは思いますが、犬にも白目はあります。ほとんど露出していないだけなのです。

黒目がちな目が犬の可愛さの一つ

アーモンド型の目、三角型の目、丸型の目など犬の目の形はさまざまですが、犬の目と人間の目を比べると、見た目に大きな違いがありますね。

それは、犬には白目がほとんどなく、黒目が大きいということです。つまり、黒目がちな目をしているということですが、この黒目がちな目が犬のかわいらしさをより一層引き立てているように思えます。

なお、犬の目の色は黒だけではなく茶色、黄色、青、そして左右が違う目の色のオッドアイなどがあります。

まとめ

犬の黒目がちな目はとてもかわいいです。ちらっと白目を見せるしぐさもまたかわいいものです。ですが、その白目が自然界では命に取りになるため、犬の黒目は大きいのですね。

犬の黒目が白い場合は、白内障の可能性があります。目が白く濁るほかに、ぶつかったり、つまずくことが多くなるというのも白内障の特徴です。進行すると失明することもあるので、白内障が疑われるときは早めに動物病院で受診をしましょう。