「彼のホンネがわからない」と言っても「彼のことを1番よく知っているのはあなたです」

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彼のホンネがわからない、という恋愛相談が、かなりたくさんあります。たとえば友だち以上恋人未満の彼が、なかなか告白してこないときに「彼のホンネはどこにあるのでしょうか」と相談してくる女子。


どこにあるのか、一般論として答えることは、おそらく多くの人ができるはずですが(他人の恋愛を客観的に見たら、かならず「穴」が見えるから)、でもぶっちゃけ、彼のことはあなたが一番よく知っていますよね?

■■恋愛って、あらすじよりディテールがものを言います

他人に恋愛相談をするときって、ディテールをこと細かに書くと、相談の文章が長くなるから、いきおいあらすじだけを書いて相談することって、ありますよね?


そういうあらすじをもとに、質問に答えることはもちろん可能ですが、それってほぼ絶対的に、その彼とあなたの話ではなく、「大抵の男女はざっくり言ってこうです」という一般論にしかなりません。なぜなら恋愛の本質はつねにディテールにあるから。


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たとえばなかなか告白してこない彼の目の動き、これってディテールですよね?そこをあなたが観察することで、「彼はそもそもわたしのことを女として見てくれているのか」ということがわかりますよね?


あるいは「いつくらいに告白してくれそうか」というのも、きっと見えてくるはずです。


こういう、観察を積み重ねた結果見えてきたディテールを積み重ねることで、恋愛における勘のようなものがなんとなく体内に蓄積され、その蓄積された勘が、恋をドライブするときのガソリンになってくれます。


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おそらく多くの恋愛相談は、「わたしはこう思うけど、このわたしの考え方って、正しいのか、まちがっているのか?」を知りたいのだろうと思います。


もっとピンポイントで特定するなら「わたしがこう思っている、『こう』を後押ししてほしい」つまり「わたしの考えはまちがっていないことを証明してみせてほしい」というようなこと。


占いがいい例でしょう。あなたが「こう」と思っていることの反対を占い師さんに言われたら、「こう」という気持ちを肯定してくれる占い師さんに出会えるまで、何回も占い師さんを変える女子って、いますよね?それとおなじことだろうと思います。
あるいは大吉が出るまで、おみくじを引き続ける人とおなじ。

■■勘で判断したことって、一般論で判断したことよりも「効く」



彼のことを一番よく知っているのは、ほかでもないあなたです。彼と一緒に帰ったり、彼と一緒にごはんを食べたりして、彼のことをもっともよく知っているのは、あなたです。むろん、よく知ったからといって、即、彼のホンネがわかるわけではないですよね。何年つきあおうと、わからないホンネはわからないものです。


でも、どういう関係の男女であっても、勘で感じることって、長い目で見たら、案外当たっています。短期的に見るとまちがっているように見えても、長期的に見ると当たっていることのほうが多いように思います。


もちろんこういうのって、経験から出てきた言葉だから、ほかの人には当てはまらないことだってあるはずなんです。でも、「彼のことを一番よく知っているのは、ほかでもないわたしだ」と確信して、もっとじぶんの勘に自信を持ってみては?


当たっていても外れていても、勘で判断したことって、一般論で判断したことよりも「効く」のです。なぜなら恋愛は、ディテールの集積でできているものだから。(ひとみしょう/文筆家)


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