【ソウル聯合ニュース】韓中両政府が先ごろ、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備で冷え込んだ両国関係の改善を目指すと発表したことで、韓国に対する中国の報復措置緩和への期待が高まっている。韓国化粧品業界は今後さらに積極的に中国をはじめとする海外市場攻略に乗り出す構えだ。

 化粧品大手、アモーレパシフィックは中華圏、東南アジア諸国連合(ASEAN)、北米の3大主要市場を中心に攻略を強化し、中東、西欧などの新市場開拓に向けた橋頭堡(ほ)を確保する計画だ。

 THAADを巡り韓中が対立した影響で業績が振るわず、株価が急落するなど大きな打撃を受けたが、韓中関係改善の兆しが見え始めたことで株価などへの肯定的な効果に期待している。

 同社は2014年に中国に新設した生産、研究、物流の統合ハブ「上海ビューティー事業場」の研究所を中心に中国の市場と顧客に関する研究を強化する方針だ。

 また、高まり続けるASEAN地域の需要に対応するためマレーシアに新たな生産拠点を建設中だ。20年の完成を目指す。

 米国では自社ブランドの「ラネージュ」と「イニスフリー」の知名度を高める計画だ。このほか、「エチュードハウス」のドバイ1号店を年末または来年初めにオープンする予定だ。

 LG生活健康は「The History of Whoo」「su:m37°」などラグジュアリーコスメを中心にブランドイメージを高める差別化された製品を販売するとともに、海外事業の成長を図るなど競争力をさらに高める計画だ。

 先月中国に進出したブランド「OHUI」「VDL」「belif」の店舗を大都市の高級百貨店を中心に拡大し、知名度を高めていくほか、シンガポール、台湾、ベトナムなどでもラグジュアリーコスメブランドを広めていく計画だ。

 コスメブランド「MISSHA」を手掛けるエイブルC&Cは中国市場での競争力強化に向け、大都市に30店を超える直営旗艦店を開店し大々的なマーケティングを展開する計画だ。現在も中国内には100店舗以上のMISSHA直営店と3000店を超える同ブランド販売店がある。

 THAAD問題の影響が大きくなかった化粧品製造メーカーもより安定的に海外事業を続けていく。

 コスマックスグループは韓国と中国市場で持続的な成長を図りながらタイ、ロシアなどの新興市場を攻略し、米国法人の競争力を強化する。

 統一されたシステムで韓国、米国、中国、インドネシア、タイなどの現地法人をつなぎ、効率性を高める計画だ。

 また、米国で研究開発(R&D)から生産、マーケティングに至るシステムを整え健康機能食品分野を積極的に攻略する。

 韓国コルマーは、北京コルマーを中心に中国や海外の取引先を拡大している。R&Dに集中するなど現地化戦略に注力する予定だ。