半導体の好調で輸出が増加を続けている(資料写真)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が3日発表した国際収支(速報値)によると、9月の経常収支は122億1000万ドル(約1兆4000億円)の黒字だった。2012年3月から67カ月連続の黒字で、最長記録を更新した。黒字幅は前年同月(80億7000万ドル)と前月(60億6000万ドル)に比べ大幅に増加し、昨年6月の120億9000万ドルを抜いて過去最高を更新した。サービス収支の赤字は拡大したものの、商品収支(貿易収支に相当)の黒字が大きく伸びたことが影響した。

 半導体の輸出好調などに押され、商品収支は150億1000万ドルで15年6月の129億5000万ドルを超え過去最高を記録した。黒字規模は前年同月(106億6000万ドル)に比べても大きく拡大した。

 1〜9月の黒字額は累計で933億8000万ドルと過去最高額となった。輸出が550億9000万ドルと前年同月比で11カ月連続増加し、歴代3位を記録した影響が大きい。輸入は400億8000万ドルだった。

 サービス収支の赤字は29億ドルと前年同月(25億8000万ドル)に比べ拡大した。1〜9月の赤字額は累積242億6000万ドルで、過去最大だった前年同期の134億9000万ドルを上回った。

 旅行収支の赤字は13億1000万ドルで、不振が続いている。1〜9月の赤字額は累積122億5000万ドルで、金融危機前の07年の120億8000万ドルを上回り過去最大となった。

 米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備に絡む中国の報復措置で観光客の減少が続いた半面、韓国人の出国者数が増加したことが響いた。

 韓国銀行の関係者は「中国人入国者数の前年同月比の減少幅は7月の69.3%をピークに、8月は69.2%、9月は56.1%と鈍化しており、10月以降には改善されるとみられる」と述べた。

 加工サービス収支は半導体の業績好調で海外生産法人への加工料の支払いが増加したことが影響し、7億7000万ドルの赤字となった。

 給与・賃金と投資に伴う利子や配当を差し引きした所得収支は11億5000万ドルの黒字だった。