「ロープウェイ・ゴンドラの達人」中島信氏

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 秋が深まり、紅葉シーズンまっただなか。三連休は景色のいいところでリフレッシュしたい、という人も多いのではないだろうか。

 秋のレジャーとして、にわかに再注目されているのが「ロープウェイ・ゴンドラ」だ。「世界一利用客数の多いロープウェイ」としてギネス登録された箱根ロープウェイをはじめ、山がちな日本ならではの乗り物として、近年では外国人観光客も急増しているという。

◆日本すべてのロープウェイ・ゴンドラに乗車した男

 日本全国には約140本のロープウェイ・ゴンドラがあるが、このすべてに乗車し、全長や運転速度、勾配といった詳細データをすべて把握しているというのが、このたび 『絶景!日本全国ロープウェイ・ゴンドラ コンプリートガイド 』を上梓した“ロープウェイ・ゴンドラの達人”こと中島信氏だ。

 もともと筋金入りの鉄道マニアだった中島氏だが、「全線乗車」を果たした際に、仲間から「鉄道事業法に基づけば、ロープウェイ・ゴンドラだって鉄道の一種じゃないか」と指摘されたのが「乗り尽くし魂」に火がついたキッカケだという。

「日本中の全ロープウェイ・ゴンドラを制覇した人は自分だけではないか」と豪語する中島氏に、紅葉がもっとも美しいいまの季節、ぜひ乗っておきたい「絶景5路線」を厳選してもらった。

【「ロープウェイ・ゴンドラの達人」中島信氏厳選の「絶景5路線」】

5位 宮島ロープウエー(広島県)

「言わずと知れた『日本三景』の一つに位置するロープウェイです。厳島神社、弥山原始林が世界遺産にも登録され、年間400万人という多くの観光客で賑わっています。路線は2区間に分かれ、山麓側の路線はその名も『紅葉谷線』。ピークはこれからですが、燃えるような紅葉を楽しむことができます」(中島氏)

4位 御在所ロープウエイ(三重県)

「ふもとの湯の山温泉と、鈴鹿山脈の主峰・御在所岳とを結びます。晴れていれば伊勢湾まで望むことも。紅葉とともに、この路線の見どころは何といっても日本最大の『白鉄塔』。山麓駅から数えて5本目にそびえる鉄塔なのですが、高さが61mあり、横を通過するときは大迫力です」(中島氏)

3位 榛名山ロープウェイ(群馬県)

「榛名湖畔を出発し、榛名富士山頂まで登っていきます。遊覧船に乗って眺める紅葉ももちろん見事ですが、湖を見下ろしながらの景色もまた素晴らしいです。円筒状の愛らしい個性的な搬器はオーストラリア製。東急車輌製の耐震装置・リブラを備えているため、『横揺れが苦手』という人でも安心して楽しめます」(中島氏)

2位 城崎温泉ロープウェイ(兵庫県)

「一両の搬器(乗り物部分)が山麓駅を出発すると、もう一両の搬器が山頂駅を出発する方式を『交走式』と言います。その交走式で日本唯一、中間駅があるのが面白いポイントです。山頂の大師山上駅からは、紅葉とともに、西日本で唯一、日本海を間近に見渡すことができます。山陰海岸国立公園にも指定されている絶景です」(中島氏)

1位 苗場-田代ゴンドラ(新潟県)

「歌手のユーミンが『ドラゴンドラ』の愛称をつけたことでも有名。5482mに及ぶ全長は、すべてのロープウェイ・ゴンドラのなかで日本最長です。アップダウンも激しく、途中で急な上りから一転して下りに変わるなど、スリル満点な乗り心地と美しい紅葉を同時に楽しむことができます」(中島氏)

「いま乗るべきロープウェイ・ゴンドラ」として、あえてランク付けをしてもらったが、いずれの路線でも勝るとも劣らない素晴らしい景色が楽しめる、と中島氏。

「本格的な山登りはしんどい」という人にとっても、山頂まで一気に登り、絶景を見ることができるロープウェイ・ゴンドラはうってつけのレジャーだ。近県の路線があれば、少し足を延ばして出かけてみてはいかがだろうか。

<取材・文/日刊SPA!編集部>