1日、中国紙・新京報は神奈川県座間市のアパートから9人の遺体が見つかった事件に関連し、「日本社会の2つの難題が見えてくる」とする記事を掲載した。資料写真。

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2017年11月1日、中国紙・新京報は神奈川県座間市のアパートから9人の遺体が見つかった事件に関連し、「日本社会の2つの難題が見えてくる」とする記事を掲載した。

東京都八王子市の女性(23)が先月下旬に行方不明となったことを受け、警視庁が捜査を進めていたところ、27歳の男が住む部屋から先月30日に2人の頭部が見つかった。その後、計9人の遺体があることが確認され、男は死体遺棄容疑で逮捕された。女性が以前、一緒に自殺する人を募る書き込みをSNSにしていたことや、自殺サイトで男と知り合った可能性があることなどが伝えられている。

記事は、こうした事件の概要を紹介した上で、「この事件は日本に衝撃を与えるとともに、日本社会の2つの難題も明らかにした」と指摘した。

記事が指摘する1つ目の難題は「無縁社会」だ。記事は、この言葉は2010年にNHKが番組で取り上げたことで注目されるようになったとし、「引き取り手がなく、自治体によって火葬・埋葬された人」は年間3万2000人(2008年)に上ること、そのうち警察でも自治体でも身元が分からなかった人が年間1000人近くいることがNHKの調べで分かったと紹介。そうした背景には「伝統的な家族の崩壊や地域社会の崩壊、孤立した個人の失意がある」と伝えた。

もう一つの難題は「ネット自殺」だ。記事は「ネットの普及に伴い、自殺願望者や自殺に興味を持っている人が集うウェブサイトが立ち上げられ、そうしたサイトを通じて知り合った人同士による集団自殺が増えた」と指摘。統計によると、日本では2003年の1年間に12件が発生し34人が死亡したこと、2004年10月12日に埼玉県内の駐車場で、ワゴン車の中で練炭自殺したとみられる男女7人の遺体が見つかったことで、大きく報道されるようになったことなどを紹介した。(翻訳・編集/柳川)