ベルギーの首都ブリュッセルで記者会見するカルレス・プチデモン氏(中央、2017年10月31日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】(更新)スペイン北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州の独立問題で、首都マドリードの裁判所は3日、裁判所の召喚に応じなかったカルレス・プチデモン(Carles Puigdemont)前州首相に対する欧州逮捕状を発付する。同市の司法筋が明らかにした。また、スペイン国内にいる前州副首相ら8人に対しては2日、勾留が命じられた。

 プチデモン氏の代理人を務めるポール・ベカルト(Paul Bekaert)弁護士はこれに先立ち、フラマン語放送のVRTに対し「依頼人からベルギーにいる前州首相と前閣僚4人に(逮捕状が)確かに発付されたとの連絡を受けたばかりだ」と説明していた。

 だが司法筋はAFPに対し、マドリードの判事はグリニッジ標準時の2日午後11時(日本時間3日午前8時)時点で逮捕状を出しておらず、逮捕状発付は「3日中に」行うと説明した。

 カタルーニャ州の独立運動をめぐっては、スペイン最高刑事裁判所である全国管区裁判所が、独立運動での役割について審問を行うため、プチデモン氏ら州政府の前閣僚を召喚していた。

 だが匿名の司法筋によれば、プチデモン氏は「出廷しない意向を公表」したほか、前州閣僚2人と共に滞在場所を明かさずにビデオ会議で審問を行うことを要請している。

 プチデモン氏はベルギーから出した声明で、元州政府幹部の一部が「政治的見解の追及を目的としたスペイン司法手続きを批判するために」裁判所に出廷する意向だと説明。一方で、自身を含む他のメンバーは「ブリュッセルにとどまり、国際社会に向けてこの政治プロセスを非難する」と表明した。

 ウリオル・ジュンケラス(Oriol Junqueras)前州副首相らは2日、マドリードの裁判所に出廷。裁判所は、独立運動での役割について捜査を行う間の措置として、同前州副首相を含む8人の勾留を命令。いずれも保釈は認められていない。

 前州閣僚らは、カタルーニャ議会が同州の独立を宣言したことを受け、スペイン中央政府に罷免されていた。マドリードの裁判所に到着した前州閣僚らは、独立支持者からの声援を受けた一方で、スペイン国旗を掲げた独立反対派からはやじを浴びせられた。
【翻訳編集】AFPBB News