写真集に画集に、図鑑に絵本……。書店をぼんやりと見渡してみると、僕らが読んで眺めて楽しくなり、しかも子供にも見せたくなるような本が意外と多いことに気づかされる。そんなステキな作品に出合えたら、家の本棚は今まで以上ににぎやかになるし、子供が本に手を伸ばす機会だってもっと増えてくるはず。夜のひと時に、休日に、親子でいっしょに眺めてみたい本。1冊目は、『からだにおいしい 野菜の便利帳』。

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野菜や果物を食べるほうが健康にいい──。

ヒポクラテスは、人類で初めてこう指摘したという。

そうは言っても、大半の子供は野菜がキライだ。今でこそ「ちゃんと野菜も食べなさい!」なんて言っている僕らも、子供の頃は野菜が得意ではなかったはず。なんだか青臭かったり、苦かったり、ぼそぼそした食感だったり……。大人になった今は、さすがに野菜がおいしいと感じられるようになったけれど、子供に野菜のおいしさを理解しろと言っても、難しい話なのかもしれない(ただ、最近はニンジンが好きな子供が増えているみたいですね)。

もし、僕らが子供の頃にこの本があったなら、野菜に対する印象が少しは違っていただろうか。

『からだにおいしい 野菜の便利帳』は、一般的に流通している野菜や果物、穀物、きのこ、山菜、香草など、100種以上を紹介している1冊。おいしそうな野菜の写真とともに、野菜の概要をはじめ、栄養成分やエネルギー、おいしい時期といったデータまで記された“大人の図鑑”的な内容だ。しかもうれしいのは、品種や下ごしらえの方法、さらにはその野菜を使ったレシピまで載っていること。“野菜のサムシング”を知りたいときに、ちょっと開いてすぐに調べられる、まさにタイトルどおりの“便利帳”だ。

もちろん大人に向けた1冊だが、実は、子供に教えたい内容もふんだんに盛り込まれている。例えば、「グリーンピースって、ツタンカーメンも食べたんだって」なんていう雑学や、「リンゴってこんなに種類がある」なんていう基礎知識など、子供も「へぇ〜」と関心するはず。簡単な下ごしらえの方法などは、手伝いができるようになった子供に教えると、もしかしたら興味をもってやってくれるかもしれない。

この『便利帳』シリーズは、野菜のほかに、魚やフルーツなどもラインナップ。どれも子供といっしょに眺めたい、充実の中身だ。





『からだにおいしい 野菜の便利帳』(高橋書店)

板木利隆 監修

価格:1404円

textタケイシユーゾー(編集部)

photo木村利美