テトラ・フィノ・アセプティック100ウルトラMiM。(画像:日本テトラパック発表資料より)

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 スイスのテトラパック社が、乳飲料や果汁を常温のまま販売し、それを自宅の冷凍庫で凍らせればアイスクリームや氷菓になるという特殊容器「テトラ・フィノ・アセプティック100 ウルトラ MiM」を開発した。2018年から、アジアを含む全世界で、専用の充填機とともに販売していくという。

 テトラパックは食品加工処理と紙容器充填包装システムを手がける世界的企業であり、現在175カ国に製品を輸出している。

 「テトラ・フィノ・アセプティック100 ウルトラ MiM」であるが、どのような原理の製品であるのかについては解説されていない。ただ、実際に製品を試験導入した中国の大手食品メーカー旺旺グループ(Want Want Group)の担当者によると、「保存料を一切含まないフレーバーミルクを、楽しくておいしい冷凍のおやつにすることができる」製品であるという。

 ちなみに、子供の頃に家庭の冷凍庫で試したことのある人もいるかと思うが、普通の果汁や乳飲料などを、フリーザーでそのまま凍結しても、氷菓にはならない。ガチガチに硬い塊が出来上がるだけである。ごく基本的な一般論をいえば、ミルクアイスも含めて氷菓というのは、空気を混ぜながら凍らせていくことで作られる。

 「テトラ・フィノ・アセプティック100 ウルトラ MiM」は、液体の既存製品を充填した状態で、常温で販売して購入者が自宅の冷凍庫で凍らせるか、あるいは店舗において冷凍庫に陳列して販売するものであるという。

 テトラパックは、「製造設備や保冷輸送システムの投資コストを計上することなく、アイスクリームの市場に参入することができる」と謳っている。

 競争苛烈を極める日本の氷菓・アイスクリーム市場において、これを利用した製品がどの程度のシェアを獲得できるかは未知数だが、興味を引かれるところではある。