散歩中、他の犬や人には反応しないのに、鳥を見ると吠えてしまう犬がいます。場合によっては飛び掛かろうとすることもあるかもしれません。いったいどうして鳥に反応するのでしょうか。今回は「犬が鳥に吠える心理」についてご紹介します。

鳥に吠える心理

愛犬の散歩中に鳥を見つけると吠えながら飛び掛かろうとすることがありませんか。他の犬や子どもには反応しないのに、鳥には反応して、なかなかコントロールできないとお困りの方も多いかもしれません。場合によっては、鳥以外にも猫などの小動物全般に反応する犬もいるかもしれません。

この行動は犬の「狩猟本能」によるものだといわれています。鳥や小動物を見ると「追いかけたい!」という本能で駆け寄ろうとします。また、その時に興奮状態となり、衝動で吠えているのです。つまり鳥や小動物を見て追いかける、吠えるといった行動は全て犬の本能によるものなのです。

特に「鳥猟犬」と呼ばれる鳥を狩るために活躍していた犬種は、本能として強く残っている可能性があります。犬種でいうと”獲物を探し出し、位置を教える役割”を担っていた「ポインター」や「セター」、鳥を”追いかけて、飛び立たせる役割”を担っていた「スパニエル」、”撃ち落された獲物を回収する役割”を担っていた「レトリーバー」がこれらの鳥猟犬と呼ばれる犬種です。もちろんそれ以外の猟犬や犬も鳥や小動物には強く反応することが考えられます。これらは全て犬の本能だと考えられます。

やめさせる3つの方法

散歩中に鳥に吠えるという行動は犬の本能によるものだということが分かりました。しかし、本能だからといって人間社会で暮らす上では放っておくわけにもいきませんよね。万が一、追いかけて捕まえたとしても、野生の犬ではないので食べることもありません。むやみに吠えられてしまう鳥や小動物にとっても何だか可哀想ですよね。

また、犬にとってもリードでつながれている状態で鳥に向かって吠えかかっても、追いかけることはできないため、それ自体がストレスになってしまいます。そのため鳥や小動物に向かって吠えてしまう犬は、飼い主さんがしっかりとコントロールをしてあげる必要があります。

1.おやつで気をそらす

1つ目の有効な方法として、鳥や小動物を見かけたらおやつを使って犬の気をそらします。リードでしっかりとコントロールして吠えかからないようにしたとしても、散歩中に住宅地などで吠え続けるのには問題がありますよね。そういう時はおやつで気をそらしてあげましょう。

覚えておきたいのは「おやつを与えるタイミング」です。吠え続けた後におやつをあげてしまうと「鳥を見つける⇒吠える」ことでご褒美がもらえると考え、今後も同じ行動を取ることになります。そのため、出来るだけ犬が「鳥や小動物を見つける前」に気をそらしましょう。もしくは、吠えかかる前に「マテ」などのコマンドをかけ、上手に待つことができたタイミングでご褒美を与えましょう。

2.おもちゃを利用する

おやつと同様に気をそらす方法として「おもちゃ」の利用も有効です。音が鳴るおもちゃなどを利用して、興味範囲をおもちゃに移してしまうのです。あまり興奮させてしまうと、鳥や小動物にも反応するかもしれないため、過度の興奮状態にはさせないように注意が必要です。

3.コマンドトレーニング

基本的には「マテ」や「ダメ」といったコマンドができるようになっていれば、鳥や小動物を前にした場合もコマンドをかけることで、反応をしなくなります。しかし、やはり狩猟本能として強く残っていることなので、犬種によってはどんなにトレーニングをかけていても、衝動で鳥や小動物を見かけると追いかけてしまうことは考えられます。

また、突然の行動で飼い主さんがリードを離してしまい、鳥や小動物を追いかけて行ってしまうこともありえます。最悪の場合、そういったタイミングで交通事故も発生してしまうかもしれません。そのため、どんなにトレーニングがかかった犬だとしても、飼い主さんは散歩中はしっかりと愛犬の様子を確認し、とっさの時に反応できるようにしておく必要があります。

まとめ

犬が鳥や小動物に反応するのは「狩猟本能」によるものだということでした。我が家の愛犬はラブラドールレトリーバーとミニチュアダックスフントですが、両方とも猟犬だったこともあり、やはり動くものや鳥には反応を示します。飼い主が先に鳥や猫を見つけた時は愛犬の気をそらしたり、早めにマテを伝えたりしています。しかし、普段はマテのコマンドも実行できますが、とっさに鳥や猫を見つけて飛び出すこともあります。そんな時のためにも、散歩中はリードをしっかりと持ち、気をそらさないように注意をしています。

どんな犬でも本能で動くことがあるというのは忘れずに、散歩の際は楽しみながらも注意深く過ごしていただければと願います。