犬がエサを持ってくる時の心理

渡したおやつやごはんを愛犬がせっせと自分のところに持ってきてくれる姿はなんだか愛らしいですよね。しかし、なぜ愛犬は飼い主のところへ自分のごはんやおやつを持ってこようとするのでしょうか。犬がエサを飼い主の下へ持ってくる時の心理をご紹介します。

1.仲間としてお裾分け

まずは仲間としてお裾分けしている可能性が挙げられます。もちろん、これはあなたのことを親友のように大切に思っているからこその行動です。

犬は元々、集団行動をする習性を持っています。そのため、自分の仲間とは助け合うという精神が備わっているのです。自分の食べ物であっても仲間のためであれば少しお裾分けし、助けてあげるのです。

この名残が今でもあることから、飼い主さんの下へエサを持ってくる時は「よかったら、食べてください」という気持ちなのでしょう。

2.大好きな物を共有したい

やはりこちらも飼い主さんのことを信頼しており、大好きだからこその理由です。自分の大切な物や大好きな物を誰かと共有したいという感情は、人間にもありますよね。しかし知らない人と共有するのではなく、ごく親しい人と共有したいと思うことが多いのではないでしょうか。

エサを飼い主の下に持ってくる犬の気持ちとして、上記で挙げた人間にも起こり得る気持ちが当てはまります。自分が大好きな物だからこそ、大好きな飼い主さんと一緒に共有したいと思っているのです。つまり、幸せの共有です。

もちろん、犬のエサは飼い主である私たちは食べることはできませんが、気持ちはとても嬉しいですよね。ぜひ「ありがとう」と言って撫でてあげてください。

3.注目して欲しい

エサを始め、おもちゃなど自分が大好きな物を持ってくる時は、飼い主さんに構って欲しいという心理が働いていることもあります。「僕が大好きな物は飼い主さんも大好きだと思うから、持って行けばきっと僕に注目してくれる」と考えているのです。

そのため、エサを飼い主のところへ持っていき、「ここにごはんがあるよ」「おやつは好き?」とアピールしているのです。

基本的に遊んで欲しい時にはおもちゃを持ってきますので、エサを持ってきた時はスキンシップをとって欲しいと感じているのでしょう。手が空いている時ならば撫でてあげると喜びますよ!

オーストリアで行われた実験

実はオーストリアにて、犬に関するある研究が行われ、その段階で実験が行われたのです。その実験内容とは「犬は知らない犬と知っている犬では態度が変わるのかどうか」というものです。

オーストリアのウィーンで行われた実験ですが、この実験ではエサを与える犬と貰う犬の2頭が参加しました。エサを与える側の犬には口で紐を引くことによって、隣にいる犬にトレイを引き寄せることができると教えておきます。

このトレイには2種類あり、1つはエサが入っているトレイ、もう片方はエサが入っていない空のトレイとなっており、どちらのトレイを相手の犬に引き寄せるか選ぶことができるようになっているのです。

これらを犬に教え、これを踏まえた上で実験は行われました。

知っている相手と知らない相手で差が出た

すると、隣にいる犬が知らない犬である時よりも、知っている犬であった時の方が紐を口で引き、エサの入っているトレイを相手の犬に引き寄せる回数が明らかに多かったのです。

したがって、知っている相手と知らない相手では「仲間である」という認識が違う上、仲間として認識している犬に対しては無償で助けるという行為を行うことが判明したのです。

この実験では相手が犬でしたが、これは人間と共に共存している現代において考えると、犬が人間に対しても行う可能性があるということが考えられます。

ごはん後にすり寄ってくるのも愛情表現の1つ

エサを持ってくるという行動が飼い主に対しての愛情である事がわかった上で、もう1つごはんに関する犬の行動で愛情を表現している行動があります。それは犬がごはんを食べた後、飼い主にすり寄ってくるという行動です。

犬にとってごはんを食べるということは最も重要な行為です。ある実験によると、ごはんを食べる行為の次に犬が重要視しているタイミングというのが食後なのだそうです。

つまり、この食後に飼い主の下へ寄ってきて、すり寄ってきたり、もたれかかったりしてくるということは、飼い主さんがとても重要な存在であるということを表しているため、愛情表現の1つになるのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。自分の大好きな物を大好きな人と共有したいという気持ちは、飼い主としてとても喜ばしい気持ちですよね。残念ながら私たちは愛犬の大好きなごはんを食べることはできませんが、エサを持ってきてくれた際には愛犬にわかるよう、しっかり感謝の気持ちを伝えてあげましょう。