寒さに弱い犬とは?

犬は基本的に「暑さ」に弱い動物のため、高温多湿の日本においては暑さ対策についての注意喚起が頻繁に行われるようになってきました。しかし、中には「寒さ」に弱い犬もいます。

幼犬/高齢犬

幼犬や高齢犬はうまく自分での体温の調整ができません。飼い主さんがしっかりと暖かい環境を用意し、保温対策を行ってあげましょう。また、成犬だとしても、病中や病後は寒さに弱くなるため、飼育環境には十分な配慮と注意が必要です。

小型犬

小型犬と呼ばれる犬種は「身体が小さい」「地面に近い」という理由で寒さには弱いといわれています。身体が小さいことで体温が保ちづらく、地面に近いことで冷気を感じやすいのです。

室内飼育の犬

中型犬や大型犬、元は寒さに強い犬種だとしても、室内での生活によって寒さへの耐性が弱まっていきます。

シングルコートの犬種

犬の被毛には「ダブルコート(二重毛)」と「シングルコート(単毛)」の二種類があります。ダブルコートは「オーバーコート(上毛)」と「アンダーコート(下毛)」の二重構造からなり、寒い地域原産の犬種に多く見られます。シングルコートの犬種はアンダーコートがほとんどなく、人間によって「室内飼育」を目的として改良されました。そのため寒さには弱い犬種が多くなります。

スムースコートの犬種

犬の毛質には大きく分類すると「スムースコート」「ショートコート」「ロングコート」「ワイヤーコート」「カーリーコート」の5種類があります。この中でもスムースコートは光沢のある滑らかな毛質です。ドーベルマンやフレンチブルドッグの毛質がこのスムースコートにあたります。スムースコートの犬種は被毛がつるつるしていて短い分、寒さには弱いといわれています。

寒さに弱い犬種

寒さに弱い犬の特徴をご紹介しましたが、実際の犬種としてはどんな犬が寒さに弱いのでしょうか。

1.チワワ

もっとも寒さに弱い犬種といえば、なんといっても犬の中でも最も小型である「チワワ」だといわれています。チワワには「ロングコートチワワ」と「スムースコートチワワ」がいますが、特にスムースコートチワワは毛が短く、体重2〜3キロ、体高20センチだとされているため、寒さにも抜群に弱いといえます。チワワは必ず室内で飼育を行い、人間と同じかそれ以上に寒さ対策は飼い主さんが行ってあげましょう。

2.トイプードル

ぬいぐるみのようなフワフワとした被毛を持つトイプードル。その被毛は一見、暖かそうに見えますが、トイプードルを含むプードル種の被毛は全てシングルコートです。被毛に密度がないため、外気の影響を受けやすく寒さには弱いといわれています。また、身体も小さいため、やはり体温調節が得意ではありません。見た目とは違って寒さに弱いことを覚えておきましょう。

3.ヨークシャーテリア

その美しい被毛が魅力のヨークシャーテリアではありますが、被毛は細いシングルコートで小型犬ため、寒さには非常に弱い犬種です。寒い冬場は洋服を着せることと、夏場よりも毛を2〜3センチ程伸ばしておくことも対策になります。

4.イタリアングレーハウンド

細く長い足を持つイタリアングレーハウンド。狩猟犬であるグレーハウンドを小柄にした犬種ですが、短毛のため寒さには非常に弱いといわれています。冬だけでなく、夏の冷房の効き過ぎにも注意が必要です。

5.ウィペット

イタリアングレーハウンドと同様に短毛のウィペット。寒い時期は服を着せ、暖かい寝床を用意してあげましょう。また、運動が大好きな犬種ですが、冬場の冷え込みが激しい時間帯は散歩を避けたほうがよさそうです。

6.ミニチュアピンシャー

全身を滑らかな短毛で覆われたミニチュアピンシャー。シングルコートの被毛はとても短く、小型犬で皮下脂肪も少ないため寒さに弱いといえます。寒い時期には服を着せ、寒さ対策を行ってあげましょう。

まとめ

犬にとっての最適な温度は、長毛犬種は15℃〜20℃、短毛犬種は20℃〜25℃だといわれています。寒い時期には寝床を直射日光の当たらない暖かい場所へ移動、カーペットや毛布を敷くなどの寒さ対策を行いましょう。また、散歩の際も歩くから温まると油断せずに、洋服を着せるなどの対策が必要です。室外飼育の犬の場合、犬小屋に隙間風が入らないようにすることや、冬場は小屋に毛布を敷くなどの対策をしましょう。