【連載】vistlip海の主観的音楽考察論。『ロビー・ネヴィル』

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vistlipのギター、海です。BARKS編集長からお借りしたCDを僕がレビューするという連載企画「主観的音楽考察論。」、二回目です。

今回の作品はRobbie Nevilというアーティストのデビューアルバム『Robbie Nevil』。パソコンに取り込んだところ、1986年のアルバム。僕3歳ですね。当時のシンガーソングライター、みたいですね。ソロのポップスアーティストのアルバム。これまた編集長…全く触れた事の無いタイプの物を送ってくださいました。

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ロビー・ネヴィルのデビューアルバム『ロビー・ネヴィル』です。

アルバム5曲目の「セ・ラ・ヴィ」が全米大ヒットとなったため、一発屋のレッテルを貼られてしまった感のあるロビー・ネヴィルですけど、今回この作品を選んだ最大のポイントは、楽曲の良さもさることながら、作品の魅力を最大レベルまで引き上げているアレックス・サドキンのプロデュースの素晴らしさです。

ポップスだけどブラックさも香る非常に心地よいグルーブを持ったアルバムで、クリアでビビッド、定位が非常にくっきりしており、適度なリミッターとリバーブ処理の妙により、非常にメリハリのきいたミックスが楽しめます。現代の洋楽R&B〜先鋭J-POPで聴ける音作りが1986年時点で完成されていたことがわかると思います。当時、この音を聞いて、私ぶっ飛びました。

――BARKS編集長 烏丸哲也

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まず正直な感想。当然ながらシンセサイザーの音色やリズムは時代を感じました。シンセサイザーに関しては30年前の音色なので当然だし、仕方ない部分だとは思うんですけど。

ですが、少し生意気な言い方になるかもしれないんですが全体通して音のバランスとクリアな音像、めちゃくちゃ聴きやすい、そして音色こそ時代は感じるもののセンスが素晴らしい。これサウンドプロデューサーがどこまでやってて、本人がどこまでやってるんだろう。何にしても編集長からのメッセージにあった、現代の音作りが1986年当時に完成されていた、っていうのが頷けました。

あとはここからはアルバムに対してのもっと個人的な感想。時代を感じると先に言ったシンセサイザー、リズム、多分年代的に小さい頃に耳にしてたりするんだろう。懐かしさを凄い感じつつ、割と嫌いじゃなかったり。あとこれはわかる人は少ないかもしれないけど、何だかゲームの『女神転生』シリーズが頭に浮かびました。最近のではなくて結構前のシリーズだと思うんだけどBGMの音使いってこんなだったな、と。凄い好きなゲームシリーズなのでそれがふと浮かびました。

そして
M1.Just A Little Closer
M4.Back To You
M8.Simple Life(Mambo Luv Thang)
この3曲、特にSimple Life(Mambo Luv Thang) 、凄い好きです。メロディとバックのフレーズがとても好みです。

それと…一番凄いなって思ったのが
M6.Wot's It To Ya
これ全然今の映画とかで流れててもおかしく無いでしょ。というかなんかで使われてたりしないですかね、という気さえするけどパッと調べた所そういう情報は出てこない。こういう曲今も海外の映画とか見てると全然流れてくる、っていう曲。すげえ。

その次の
M7.Walk Your Talk
のリフ?イントロのフレーズとか何でこんなん思いつくんだよって…思いつつ歌入ってきたら、これはこれで全然今もあるじゃんこういう曲って思ってしまった。

そしてひとしきり聴いてここまで書いてディスコグラフィとか見てみたら、今上げた曲一つもシングルになってない。何だろう。僕の好きな曲ってアルバム曲とかカップリング曲、多いんですよね…。

ミックスもサウンド面も素晴らしかったけど、僕が一番感じたのは曲のセンスが恐ろしい。今を感じる様なものが30年前のアルバム聴いてあるとは思わなかったです。ポップスって全く好みじゃないと思ってたんだけど、当たり前だけど良いものは良いんだな…。