新型リーフのインテリア。(写真: 日産自動車の発表資料より)

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 新車検査は、日産自動車の品質に特段の問題は起こさないと予測されているが、制度を無視するところが組織的問題だ。日産自動車全体の不信感の問題となるのだ。この原因はいくつか考えられるのだが、「社外取締役」を増やすなどで解決できる問題ではない。経営者が「投資家」になってしまっていることが根本の原因だ。「なぜを5回繰り返せ」を実行してたどり着いてほしい。経営者の問題だ。

【前回は】【日産、新型「リーフ」(上)】新車検査不正の中で…試乗してみた!

 新型リーフは、デザインなどに特段の衝撃はない。ごく普通のファミリーセダンだ。車両重量が1.5トンと重いのが目立つ位だ。しかし、停止からの加速性能はスポーツカーを凌ぐが、最高速度は140km/hと頭打ちで、信号グランプリ向きである。これは、リダクションギアの必要性を感じさせる。

 モーターは1回転目から最大トルクを発揮する。しかし3,000回転程度ぐらいまでしか使えない。一方、エンジンは0〜2,000回転付近まで有効なトルクはないが、6,000回転ぐらいまで使えるのが普通だ。そのためモーターでは、これまでのトランスミッションのオーバートップを省くと最高速度が出ないのだ。

 最高速度140km/hと聞くと、半世紀前の初代カローラ、サニーを思い浮かべてしまう。高速道路100km/hでの巡行が苦しかったことを思い出す。北アメリカ大陸では使い物にならなかった性能である。新型リーフは「タウンカー」の性能を目指しているのであろうか?JC08モードで400km航続距離があると言っても、実際の航続距離は300kmも怪しい程度だ。やはり、この性能では「タウンカー」としての性能しかないと考えておく必要があるが、実用上はほとんど不便はしない。それでも、ゴルフ場との往復は帰りが心配になる距離だ。ゴルフ場か、その付近で充電する必要があるだろう。この意味ではEVの購入は、もう少し待った方が良いようだ。

 実際に、試乗で生活道路に出ると、出だしアクセルを開けてみる。床まで踏み抜く気は起きない。なぜならFFの特性で急加速すると直進できずに横に振られるからだ。新型リーフも例外ではなく危険を感じる。ハイブリッドの新型カムリではかなりFFの弱点を抑えられていた。しかし、タウンカーでこのような運転をする人はいないので問題はないがが、もう少しサスペンションセッティングなど考える余地はあるようだ。

 乗り心地に問題はないのだが、ハンドルの落ち着きがない。タイヤは215/50R17で50%扁平率の重いものだ。これは、モーターのトルクに対しては適切と言わざるを得ないが、重く幅広いので転がり抵抗が大きく燃費で不利になっているはずだ。実際はBMWi3のように、細く軽いタイヤが燃費の点で有利なはずだ。新型リーフには、タウンカーと長距離クルージングカーの中途半端な性能が見えてくる。