上海交通大学は31日、同校のチームが研究開発した病理スキャナーは病理診断の正確率と効率の向上に可能性を提供しただけでなく、ハイエンドデジタル病理スキャン技術の国際独占状態も打ち破ったと宣言した。写真は開発されたスキャナー(試作品)。

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上海交通大学は10月31日、同校の関新平教授のチームが研究開発した多次元高分解能デジタル病理スキャナーは病理診断の正確率と効率の向上に可能性を提供しただけでなく、ハイエンドデジタル病理スキャン技術の国際独占状態も打ち破ったと宣言した。中国新聞網が同日付で伝えた。

病理診断は腫瘍、炎症などの病気の診断正確率を95%以上に高め、客観的に病気の状況を示すため、病気の診断や治療に高い参考価値を持っている。

どうやって病理診断の正確率と効率を向上させるのか?関新平教授によると、デジタル病理スキャナーは超大量の病理画像に対し、デジタル保存やネット伝送、リアルタイム閲覧、スマート分析、遠隔診断などを行うことができる。また、自動的に作業を行えるため、医師を煩わしい操作から解放させることもできる。同時に、ネットを利用して遠隔診断と専門家診療なども実現でき、病理診断の審査と質のコントロール、専門家資源の分かち合いにも役立っているという。

だが、中国の現段階の病理科室のデジタル化レベルは依然として低く、デジタル病理設備の不足も深刻化している。また、中国国産のデジタル病理スキャナーは主に中低級製品で、ハイエンド製品が外国のメーカーに独占されているのは事実だ。デジタル病理スキャナーの開発は光学、機械、制御、ソフトウエアなどの科学技術システムと関わり、その技術の壁は非常に高い。

関新平教授のチームは数年にわたる産学連携により、相次いで10以上のコア技術を突破し、ハイエンドデジタル病理スキャナーのコア技術の国産化を実現し、外国と同じレベルの製品を開発し、デジタル病理コア技術の国際独占状態を打ち破った。同製品も第19回中国国際工業博覧会に初登場する予定だ。

機械の研究開発過程で、上海交通大学の国家重大機械プロジェクトの実施チームは、積極的に企業と密接に連携し、産学の結合および技術の普及を極めて重んじた。また、すでに多数のコア技術とコア部品をこれらの企業の技術改造と製品のアップグレードに応用し、数千万元もの経済効果を生み出したのだ。

そのほか、同プロジェクトは製品の開発とユーザー体験との結合を極めて重視している。これまでのテスト応用では、大量のユーザーから高度な評価を獲得したという。

現在、同プロジェクトはすでに30件近い特許を申請し、2組のデジタル病理専用ソフトウエアを開発した。その技術は2億元の価値に値すると考えられている。(提供/環球網・編集/黄テイ)