交通システムの持続可能性、香港が最高評価

写真拡大

世界で最も持続可能性と移動可能性が高い公共交通機関を整備しているのは、香港であることが分かった。1日当たりおよそ1260万人が利用する香港の交通網は、革新性と接続性の高さでその他の都市をリードしている。

香港は人口密度が世界的にも高い一方で、最も洗練され、かつ効率的な公共交通システムを整えていることで知られる。利用料金は低額に抑えられており、毎日移動する人の9割以上が、公共交通機関を利用している。この割合は、世界で最も高い。

オランダの建設コンサルティング大手アルカディス(Arcadis)が世界100都市を対象に23項目について行ったこの調査によれば、アジアの都市ではこのほか、韓国のソウルとシンガポールがそれぞれ4位、8位でトップ10に入った。

シンガポールは23項目のほぼ全てにおいて高評価だったものの、自転車を利用する人向けのインフラ整備が進んでいないことから、「都市部でのモビリティー」で低スコアとなった。そのほか10位までに入ったのは、全て欧州の都市だった。

北米では、公共交通機関の持続可能性が最も高いと評価されたのはニューヨークだった。全体では23位となっている。同市内に通勤している人たちにとって、これは意外な結果かもしれない。同市内に通勤する人たちは毎週、全員合わせて合計およそ3万5000時間を電車の待ち時間に費やしているためだ。

ただ、ニューヨークでは近郊のロングアイランド、隣接するニュージャージー州との間をつなぐ地下鉄が24時間運行しており、それが高い評価につながっている。さらに、同市は「利用客にとっての利便性」を含むカテゴリーでも評価が高かった。車いすでの利用のしやすさなどが主な理由だ。この点もまた、多くの人にとっては驚きかもしれない。

公共交通機関の持続可能性が最も高い世界の都市ランキング

1位:香港(65.3%)
2位:チューリヒ/スイス(65.0%)
3位:パリ/フランス(64.5%)
4位:ソウル/韓国(64.4%)
5位:プラハ/チェコ共和国(64.3%)
6位:ウィーン/オーストリア(63.7%)
7位:ロンドン/英国(63.6%)
8位:シンガポール(62.7%)
9位:ストックホルム/スウェーデン(62.7%)
10位:フランクフルト/ドイツ(61.8%)

スコアは100%を最高評価、0%を最低評価としている。