神戸製鋼所のデータ改ざん問題を端に、神戸牛の偽装、日産、スバルの無資格検査などが相次ぎ発覚し、日本の製造業の信用喪失を懸念する声が多く聞かれている。資料写真。

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神戸製鋼所のデータ改ざん問題を端に、神戸牛の偽装、日産、スバルの無資格検査などが相次ぎ発覚し、日本の製造業の信用喪失を懸念する声が多く聞かれている。これに関連して、香港のフェニックステレビ(電子版)は30日、日本の製造業で不正が相次いだ原因を分析したコラムを掲載した。以下はその概要。

外国人の多くは武士道精神の影響から、日本人に対して「死んでも名誉は汚さない」というイメージを持つ。そのため、日本の製造業で不正が行われた原因を理解するのはなかなか難しい。ただ、日本製造業の立場になって分析すると、彼らが長きにわたり多くの困難に直面していたと理解することができる。

日本の経済が長年停滞する中で、科学技術分野で多くの国が台頭し、日本の技術が世界を席巻した時代は過ぎ去った。さらに、日本はアジアの中で西洋文化をいち早く取り入れた国であり、西洋諸国に歩み寄る一方でアジア諸国との距離が広がってしまった。日本はまさに援軍がない孤軍奮闘状態だったといえる。

こうした苦境の中、日本人は弱さを隠すように精緻、完璧を追い求めてきた。だが、完璧な物を作り出すことは非常に困難であり、少しでも完璧に見せるために不正が行われたのだ。個別の案件を取り上げ日本製造業を語るのは揚げ足取りの嫌いもある。実際、日本が自国の生命線ともいえる製造業の不正を公表したことは勇気ある行為だったと言える。ただ、不正が明らかとなった今、日本は職人魂や精緻を追い求めたモノづくりにより負った数々の傷に直視するべきだろう。(翻訳・編集/内山)