ホットケーキのトッピングに欠かせないトローリと甘い蜜。皆さんは、メープルシロップとハチミツのどちらを使いますか。「絶対にメープルシロップ」あるいは「ハチミツでないとダメ」など、こだわりを持っている方もいらっしゃるでしょう。しばしば同類のように扱われるメープルシロップとハチミツ、その違いについてご紹介しましょう。

メープルシロップとは

メープルとはサトウカエデやイタヤカエデなどの、カエデ属の植物のことです。そしてメープルシロップはこれらカエデ属の樹木から採取できる樹液です。カエデから樹液を取るためには、木の幹に穴を開けて管を差し入れ、流れてくる樹液を集めます。1本のカエデからは約40〜50リットルの樹液が採取でき、この樹液を煮詰めて、1リットルくらいになるまで濃縮させたものがメープルシロップです。

ハチミツ はカロリーが少し高め

一方、ハチミツとは花の蜜をミツバチが採取し濃縮させたものです。メープルシロップもハチミツも天然の甘味料ですが、成分や風味に違いがあります。メープルシロップの糖分はショ糖であるのに対し、ハチミツの糖分はブドウ糖と果糖です。実は集められてくる花の蜜はショ糖ですが、蜂によって酵素分解されブドウ糖と果糖になります。このようにハチミツはすでに糖が分解されている状態なので、体の中で吸収されやすく素早くエネルギー源となり、疲労回復に効くとされています。しかしその分ハチミツはカロリーが高めとなります。ハチミツのカロリーは100gあたり304カロリー、メープルシロップは少し低めで100gあたり260カロリーとなります。

成分が異なるけれど栄養価抜群のハチミツとメープルシロップ

ハチミツとメープルシロップで異なる点は他にも、ハチミツにはビタミンB3やビタミンC、葉酸などのビタミン(ビタミンCの概要)が含まれますが、メープルシロップにはビタミンがあまり含まれていないことがあげられます。しかしミネラルに関しては、メープルシロップはカルシウムやカリウム、マグネシウムなどが豊富であるのに対し、ハチミツにはミネラルがあまり含まれていません。
これらの違いはあっても、ハチミツもメープルシロップも栄養価の高い甘味料です。2つには共通点もあり、それはどちらもポリフェノールが豊富なことです。ポリフェノールの働きによる強い抗酸化作用により、活性酸素を抑制するので、老化や病気予防、また美肌へと導く効果も期待できます。

ところでハチミツを摂取する際の注意点として、ボツリヌス菌の芽胞が含まれていることがあるため、1歳未満の乳幼児には与えないようにすることが知られています。しかしメープルシロップの場合は加熱により濃縮させているため、すでに殺菌されており乳幼児に与えても問題ないとされています。

ハチミツとメープルシロップは「甘い」の一言で形容できるものの、それぞれ独特の風味を持っています。どちらも健康・美容に良い食品なので、お好みに合わせて使い分けてみてくださいね。


writer:Akina